医療保険を検討していると、“女性特有の病気に備える”特約や、“先進医療に備える”特約など、多くの特約が存在し、選択を迫られる機会が多いですが、どのように判断するといいのでしょうか。
お祝い金、女性特約、こんな観点で考えて
あまりつけない方がいい特約として一番に思い浮かぶのは、健康でいたら数年おきにお祝い金がもらえるというものです。理由としては、そのお祝い金を支払う分、保険料も上乗せされるため、自分で払ったものを受け取るだけになるからです。
保険が得意とするのは「起こる確率は低く、起きたら自分で到底まかなえないものに備えること」。この原則にも反します。
慎重に考えたいのは女性疾病に関する特約です。元々、医療保険では入院や手術をカバーすることができます。女性疾病だからといって入院や手術の費用がかさむとは限らず、通常の医療保険で十分という場合も多いでしょう。
比較的選択してもよいと考えられる特約とプラン
悩ましいのが、先進医療特約です。通常の公的保険の対象となっている治療は、現役世代であれば3割負担で受けることができるだけでなく、高額療養費の対象となり、本人の負担はある程度に抑えられます。
本当に先進医療を受ける場合は、確かに高額になることもあります。一方で、効果が高いとされる治療は順次、公的保険の対象となるため、公的保険対象となる治療で手を尽くした人が、必ずしも先進医療を受けるとは限りません。起こる確率が低く、保険料は割安なので、いざという時は手を尽くしたいと考えている人にとっては、確かに加入が有効な選択といえるかもしれません。
また、医療保険によっては、保障期間は亡くなるまで続く終身で、保険料を払い込む期間は60歳までなどの“払い済”とする加入方法もあります。若いうちにはやや高くても保険料を負担でき、収入が減ってしまった高齢期の医療費が心配という方は、損得の切り口ではなく、こうしたプランを選択するのも一つの方法といえそうです。
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