タバコ休憩は不公平?! 吸わない人のモヤモヤ解消法とは?

楽しく働くための社内政治力

写真はイメージです

 松田聖子のヒット曲「赤いスイートピー」(歌詞・松本隆、作曲・呉田軽穂)がヒットしたのは1982年。出だしに「煙草たばこの匂いのシャツにそっと寄りそうから~♪」という歌詞がありました。20歳だった私は「煙草の匂い」を大人の象徴のように感じたものです。当時、銀行員だった私は、上司や同僚の吸うタバコの煙の中で仕事をするのが当たり前。彼らのタバコの吸い方、消し方で、ナイーブな人、ガサツな人の特徴を観察していました。

 あれから36年。時代は変わり、職場から灰皿が消え去りました。

 喫煙者にとっては空間分煙、屋外喫煙、全面禁煙……と、どんどん肩身の狭い世の中になっています。

 厚生労働省の国民健康・栄養調査(2016年)によると、喫煙率は全体的に減少しているものの、30代では男性の42.0%、女性の13.7%が習慣的に喫煙しているという結果が出ています(習慣的とは「毎日吸っている」または「時々吸う日がある」と回答した者)。禁煙ブームの中、意外に喫煙者が多いことがわかります。

 タバコ休憩で席を外す同僚や上司に、「また行くの? いいわよね。しょっちゅう休めて」と、嫌みの一つも言いたくなるのを我慢した経験、私にもありました。

 タバコ休憩をする人に「不公平だ!」とモヤモヤする人も多いと思います。永遠のテーマである「喫煙vs非喫煙」。解決の道は自分で見つけるしかないと私は思います。

「ちょっと一服」の自分時間を作りだそう

 タバコ休憩に行く人に、いちいち腹を立てていたら、それこそ心の健康に悪い。あなたも自分なりの一服(ひとやすみ)を作ってはどうでしょう。

 タバコを吸う人だけでなく、休憩はみんなに必要。コーヒーを買いに行く。屋外で深呼吸をする。階段の踊り場でプチ柔軟体操。同僚とちょっと雑談タイムなど。目の前の仕事から一瞬でも離れるのは、脳に新鮮な空気を送り込み、リフレッシュできます。

 実は、タバコ休憩所が情報交換の場になっているのを知っていますか? 肩身の狭い者同士、一服しながら何を話しているのか、気になるところです。タバコ休憩から戻ってきた人をつかまえて、「今日はどんなメンツが集まっていましたか?」「今日のホットな話題は何でした?」と、いち早く情報収集をしてみてはどうでしょう。

吸う人も吸わない人も気持ちよく

 最近は、受動喫煙の影響も問題になっています。

 奈良県生駒市が市職員に対し、喫煙後45分間は市庁舎内のエレベーター利用を禁止するというニュースが最近、注目されました。地下1階にある喫煙スペースから職場に戻る際、エレベーター内の受動喫煙を防ごうという狙いです。市職員だけでなく、市役所を訪れる市民にも協力をお願いしているとか。

 これに対して、「ほかの公共施設でも実施してほしい!」「やりすぎじゃない?」といった賛否両論があるようです。

 自分の健康管理も仕事のうち。同時に他者の健康を気遣うマナーが必要です。喫煙者と非喫煙者は対立するのではなく、お互いに快適に過ごせる生活環境のため、きちんとルールを作ること。そして非喫煙者も、ルールを守っている喫煙者を見守る余裕を持ちましょう。

喫煙者と非喫煙者は分かり合えないけど、歩み寄れるかも。

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
著作家・キャリアカウンセラー

 亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「伸びる女の社内政治力」(さくら舎)、「伸びる女(ひと)と伸び悩む女の習慣」(明日香出版社)「伸びている女性がやっている感情整理の新ルール」(KADOKAWA)、「シティバンク人事部で私が学んだ一生使える「気づかいの基本」が身につく本」(大和出版)「仕事も人間関係もうまくいく!マナードリル」(総合法令出版)「反学歴の成功法則」(経済界)などがある。

伸び悩む女の独りごと~異文化の交差点