新しい職場で「仲間」と「味方」を作る三つのポイント

森本千賀子の人生を変える仕事術

写真はイメージです

 はじめまして。森本千賀子と申します。

 これから皆さまに「人生を変える仕事術」をお伝えしていきます。「人生を変える」なんて、ちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、つまりは「もっとハッピーになる」仕事術ということです。

 私自身、転職エージェントとして多くの人と仕事をしてきて、ちょっとした「戦略」がハッピーとラッキーを運んできたと感じています。自分をすり減らさずに、朝、目が覚めたときに「今日の仕事も楽しみ」と思って、1日をスタートできる。そんなノウハウをお伝えしていきたいと思います。

新しい仲間と仕事をする時の心得は?

 さて、新年度がスタートし、新たな職場やメンバーと働き始めた方も多いことでしょう。そんなあなたが、上司やチームメンバーから仲間として受け入れられ、早々に価値を発揮するためには何を意識すべきか、三つのポイントをお伝えします。

◆自分の役割・期待されていることを明確にする

 職場になじむには、まず、相手が自分に話しかけやすい「ネタ」を作ること。ネタと言っても、特別なことじゃなくていいのです。私なら「滋賀県出身」「大学時代ラグビー部のマネジャーしてた」程度のこと。「僕もラグビー好きで」など、雑談を交わしやすくするきっかけなので、相手がリアクションに困らない、ポジティブで軽いネタにしておいた方が無難です。

 その上で、上司やメンバーがあなたに何を期待しているか、自分がどんなふうに組織に貢献したいのか、しっかりすり合わせをしておきましょう。両者の目線や目的がズレていると、後々、「頑張っているのに評価されない」という不満が生じやすくなります。

 とはいえ、「私に何を期待しますか?」と問いかけても、漠然とした答えしか返ってこないことも。自分から「私はこんなスキル・強みをいかして、こんな貢献をしたい。また、こんなことにも挑戦してみたいと思っている」という意思を具体的に伝えてください。そうすれば、相手からも具体的な反応が返ってくるはずです。

◆「相談日」を設けて、課題を早々にクリアする

 慣れない環境の中では、わからないこと、気になることが出てきます。でも、上司や先輩が忙しそうにしていると話しかけられず、そのまま放置……ということもありがち。すると、大事なことを見落として、ミスやトラブルにつながりかねません。

 そこで、最初の半年程度は「相談日」を設けてもらうのも有効です。曜日や時間を決めておき、その時間に進捗報告や緊急でない質問や相談をまとめて行うのです。私も「水曜日のランチタイム」など時間を決めてもらい、ランチをとりながら話し合いをしました。期待値のすり合わせや課題の共通認識ができ、ギャップがある場合は修正することができます。

◆「客観的な視点」を活かし、改善点を提案する

 新しい職場で「何かおかしい」と思っても、「ここではそういうものなのかな」と流してしまうのはもったいないことです。「外部から来た人」の視点はフル活用するべき。その職場に長年在籍している人にとっては当たり前になってしまっていることを、「おかしい」と気付けるのは新参者ならではの強みなのですから。

 とはいえ、最初から否定してはいけません。一旦は受け入れて、「なぜこんなやり方をしているのか」の背景を確認した上で、やはり改善したほうがいいと思うことを提案しましょう。

 そのとき「このやり方は非効率です」といった批判的な伝え方はNG。「私が前にいた職場では、こんなやり方をして効率化に成功しました」など、「体験を共有する」というスタンスで伝えると、受け入れられやすく、感謝されるでしょう。

森本千賀子
森本千賀子(もりもと・ちかこ)
転職エージェント

 1970年生まれ。獨協大学外国語学部英語学科卒。93年リクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。転職エージェントとして約3万人超の転職希望者と接点を持ち、約2000人超の転職に携わる。入社1年目にして営業成績1位、全社MVPを受賞。2017年に独立してmorich設立。著書に「トップコンサルタントが教える本気の転職パーフェクトガイド」「メンターBOOKS女性管理職のFAQ」「1000人の経営者に信頼される人の仕事の習慣」など多数。

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