新入社員が入ってきた! 今こそ「自分力」を高めるチャンス!

楽しく働くための社内政治力

写真はイメージです

 春爛漫らんまん。チューリップやタンポポが咲き競い、身も心もウキウキする季節がやってきました。

 なのに――。「実は、気が重いんです」と表情がえない人がいます。その理由を聞くと、「今年も新入社員が入ってくると思うと……」とため息。
 
 新鮮な空気を運んでくる初々しい人たちが職場に入ってくるのは喜ばしいことのはず。「今年の新人はどんな子かしら?」と実は興味津々で、ちょっと待ち遠しい。だけど、それとは裏腹にこんな本音もあります。

 「また私が指導役……。自分の仕事も忙しいのに。余分な仕事が増えて、うんざり」

 「何を考えているかさっぱりわからない若者のケアは、本当に大変」

 一方、新入社員だって、未知の世界に入っていく不安を抱えています。「怖い先輩や上司に当たったらどうしよう!?」「仕事についていけないかも」。自分の新人の頃がよみがえりますよね。

 明治安田生命保険が今春の新入社員を対象に実施した「理想の上司」アンケート調査の結果が発表されました。「理想の女性上司」では、日本テレビアナウンサーの水卜(みうら)麻美さんが2年連続の1位。彼女の前向きで接しやすいキャラクターが支持され続けているようです。昨年4月の大手小町のインタビュー記事からも、その人柄が伝わってきます。水卜さんが、「この先輩(上司)と一緒に仕事をしたい」と思われるヒントがちりばめられています。

 同じ働くなら居心地よい環境で働きたい。それは役職にかかわらず、働く人すべてに共通する願望でしょう。それを実現するには、人任せではなく、まず自分から動きましょう。新人が入る時期こそ、自分力を高めるチャンスでもあるのです。

お互いのことを知るために会話をする

 新入社員が“若者だから”理解できないのではありません。お互いを知らないからわかり合えないのです。まずは自分から新入社員に言葉をかけましょう。「大丈夫?」「わからないことある?」「手伝おうか?」など、声をかければ会話が生まれます。その積み重ねが相手の心を徐々に開いていくことでしょう。

 エステ業界で働くA子さんは、ユニークなアプローチをしています。その日の新聞で面白いと思った記事を切り抜き、その内容に興味のありそうな後輩のロッカーに貼り付けておくそうです。そうして、後輩の反応を楽しんでいるのだとか。毎日、記事を探すことで情報収集にもなるし、後輩との会話も生まれて、一石二鳥なのだそうです。

忙しいことを「楽しめる」マインドセット

 大手小町のインタビュー記事では、水卜さんが、どんなに大変でも人前では弱音を吐かないようにしているという一途いちずな一面が紹介されています。それは、人に余計な心配をかけない心遣いでもあります。そんなところが「理想の上司」として尊敬される理由の一つなのでしょう。

 上司や先輩が忙しいからといって、いつもイライラして、愚痴ばかりだったら、新人もやる気をなくしてしまいます。

 仕事がぎゅうぎゅうに詰まって大変なとき、「ああ、忙しい~~」じゃなくて、「忙しいことがうれしい!」というマインドセット。これが、自分も周りも明るく照らしてくれる魔法なのだと思います。

 新入社員とのコミュニケーションで、「自分力」もアップしよう!

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
著作家・キャリアカウンセラー

 亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「伸びる女の社内政治力」(さくら舎)、「伸びる女(ひと)と伸び悩む女の習慣」(明日香出版社)「伸びている女性がやっている感情整理の新ルール」(KADOKAWA)、「シティバンク人事部で私が学んだ一生使える「気づかいの基本」が身につく本」(大和出版)「仕事も人間関係もうまくいく!マナードリル」(総合法令出版)「反学歴の成功法則」(経済界)などがある。

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