上司から仕事を頼まれた! 断るか受けるか、アナタが得する対策法

楽しく働くための社内政治力

写真はイメージです

 上司に新しい仕事を頼まれた時にどんな反応をするか? それはあなたにとって、職場の居心地を左右する運命の分かれ道です。

 面倒くさいと思う仕事、自分にとってハードルが高いと感じる仕事には、つい、こわばった顔で「それはできません!」と即答しがちです。

 「今だって忙しいのに、これ以上仕事を増やさないで!」「パツパツの私の状態をなぜわかってくれないんだろう!?」

 自信のなさから自分を守ろうとする防御、上司への不満が、言葉や態度に表れれば、上司を一気に不機嫌にさせます。

 その結果、自分を守ったはずなのに、嫌なことが起こる可能性が増します。上司も人間です。「あの人に頼むとまた嫌な顔をされるかも。だったら別の人に頼もう」となり、だんだんと新しい仕事のチャンスは減っていき、上司から遠い存在になっていく……。

 そうなると、同僚や後輩が力をつけ、脚光を浴び、自分の存在感は薄れて、会社が面白くない場所になっていく……なんて負のスパイラルに陥らないようにしたいものです。

 では、自分が損をせず、かつ職場の居心地を良く保つには、どんな対応が良いのでしょうか?

上司の立場を察する「洞察力」を磨け

 あなたを評価する立場の上司に対して、感情的になって良いことなどありません。頼まれた仕事ができない理由を真っ先に並べたくなるのをぐっとこらえ、ここは上司の立場になって想像の翼を広げてみましょう。

 「上司も、上から言われて断れない仕事なんだな」「私に頼んだということは、『君ならできる』と思ってくれたのかしら」。そんなふうに考える一呼吸が、「できません!」とすぐに反抗的な態度になることを防ぎます。その仕事は誰かがしなければならない。だとしたら、どうしたらできるのか? 個人の問題ではなく、チーム全体の問題として捉えることができれば、あなたは上司から信頼される部下になれるはずです。

現状の「分析力」が役に立つ

 時間的にも能力的にもできそうにない新たな仕事を、「私は断らない主義だから」と無理して引き受けた結果、未完成に終わり、普段の自分の仕事にも悪影響が出れば本末転倒。会社に損失を与えます。

 「断る」か「引き受ける」かを決める前に、まずは現状の忙しさ、抱えている仕事の種類、分量、それぞれの納期を上司に伝え、相談しましょう。仕事の優先順位を一緒に考えれば、解決案が見つかるかもしれません。どうしても新しい仕事が無理だとわかれば、上司はほかの誰かに頼むか、別の方法を考えるでしょう。

  「相談」は仕事への意欲の証し~上手なアピール方法の一つ

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
著作家・キャリアカウンセラー

 亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「伸びる女の社内政治力」(さくら舎)、「伸びる女(ひと)と伸び悩む女の習慣」(明日香出版社)「伸びている女性がやっている感情整理の新ルール」(KADOKAWA)、「シティバンク人事部で私が学んだ一生使える「気づかいの基本」が身につく本」(大和出版)「仕事も人間関係もうまくいく!マナードリル」(総合法令出版)「反学歴の成功法則」(経済界)などがある。

伸び悩む女の独りごと~異文化の交差点