今の時代、職場の中を見渡せば、正社員、契約社員、派遣社員、パートタイマー、アルバイトなど、雇用形態が違う人々が働いています。
同じ職場で、似たような業務内容の場合、雇用形態が違うことで気持ちがざわつき、「人間関係が今一つ、うまくいっていない」「何だか職場が面白くない」。なんてこと、ありませんか?
アラサーの頃、公務員の職場で臨時職員として働いていた私は、職場の中では「少数派」。「多数派」である正職員に対して、様々な“モヤモヤ”を抱えていました。
「仕事量は違わないのに、同世代の正職員の方が収入も立場も上」
「正職員の私用まで押しつけられて、公私混同じゃないの?」
「同じ臨時職員のA子はスキル不足で仕事ができない。だから、しわ寄せが私にくる。暇を持て余している彼女と忙しい私は同じ時給……。これって不公平!」
当時の私は臨時職員という立場に負い目を感じながら、正職員たちへ反発心と嫉妬心を持ち、一方では同じ立場の臨時職員たちとの関係に葛藤していました。
派遣社員や臨時職員は働く時間、雇用期間が限定されています。いかにして次のキャリアにつながる働き方をするか。どんな視点を持てば楽しく働けるのか。
複数の雇用形態を体験した私から、モヤモヤの解消法をお伝えします。
職場は学び(修業)の場と心得る
雇用形態は違っても、一緒に働く人たちは、同じゴールを目指すチームプレーヤーであることに目を向けましょう。サッカーにミッドフィールダーやフォワードがいるように、仕事をつなぐ人、ゴールを決める人、役割はそれぞれです。あなた一人が戦っているのではなく、支えてくれる人がいることに気付いてください。
誰かと比べて嫉妬を感じたら、自分が欲しいものが見えてきた「よい兆し」と考えましょう。仕事を押しつけられたら、「もっといい仕事をして、キャリアアップにつなげよう」と前向きに。不公平だと感じたら、「世の中は、不公平が当たり前」と受け入れてみましょう。意識を切り替えるだけで、心が軽くなるはずです。
憧れの人、苦手な人、どんな人からも学ぶ“オープンマインド”な姿勢は、謙虚な態度となって人に好感を持たれます。今の自分に何かをプラスしていけば、あなたは着実に「伸びていく女」になっていきます。
少数派が集まれば、多数派に負けないパワーが生まれる
自分だけが少数派で不利な立場だと思っていませんか? 周りを見渡せば、育児や介護をしながら働く人、言葉や習慣の違いで戸惑う外国人、障がいを持つ人、異動や入社ホヤホヤで職場になじめない人など、様々な事情を抱えた「少数派」がいます。
「私が同じ立場だったら」とシミュレーションしてみましょう。相手の視点になって、自分を見つめなおすと、意外な発見があるものです。
少数派が感じる孤独や疎外感にエンパシー(共感)を発揮できるあなたは、相手の立場になって行動できる人です。人々と心理的につながれる力は、多数派に対して意見を言えるパワーに発展する可能性があります。それは、人のネットワークを広げていく大きな力になるはずです。そのパワーは、きっとあなたの武器になるでしょう。
オープンマインドとネットワークで伸びる女になれ!
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