NISA、つみたてNISAを始める時に知っておきたい注意点は?

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 資産運用に挑戦する時に、投資の利益に税金がかからない「NISA」や「つみたてNISA」は有利な制度です。でも、利用する上で知っておきたい注意点もあります。

損をしても他の口座分と相殺できない

 通常なら、株式や投資信託などで損失が出ると、利益が出た商品と相殺して税金を計算します。例えば、A社の株式を売って3万円利益が出たものの、B社の株式を売って2万円の損失が出た場合、実質的な利益は1万円になりますね。

 通常の口座であれば、この1万円に対して課税されますが、NISAやつみたてNISAの口座で運用した場合、そうはなりません。利益が出たときに税金の計算からは除外すると同時に、損失が出た場合にも、税金計算には入れられない考えになっています。

 つまり、NISA口座でA社、B社を売却した場合、運用で得た利益は非課税なので、A社の売却益3万円にも、B社の損失分にも税金はかかりません。ただ、NISA口座内の損失分を、他の通常口座の利益と相殺することもできません。A社を通常の口座で売却し、B社をNISA口座で売却した場合、通常口座の3万円の利益はそのまま課税対象となります。

非課税期間終了、その後どうする?

 また、非課税期間が満了するタイミングでも注意が必要です。NISAが始まったのが2014年。今年は制度スタート時から運用を始めた人にとっては、原則5年の非課税期間が終わる年にあたります(ちなみに、2014年内に始めた人は、スタートした月日にかかわらず、12月31日が満了日です)。

 非課税期間が満了になると、①通常の課税口座に移す②売却する③翌年の非課税投資枠を使って新しいNISA口座に移し替える――のいずれかの対応が必要です。

 課税口座に移す際、元々は1万円で購入した商品であっても、その時の評価額が8000円になっていると、移管の際は8000円で購入したことになってしまいます。その後、1万円に戻って売却すると、差額の2000円が利益とみなされ、課税対象となります。

 NISAやつみたてNISA内で購入した商品の評価額が上がっている時には、課税口座に移す際も、取得価額が引き上がるため、メリットにもなり得ますが、評価額が下がっている場合には、早めに対応を検討する方が良いでしょう。

 年末時点で評価額が下がっていると、取得価額が低いままで、通常の口座に移管されてしまいます。年末までに売却するのか、2019年分の非課税枠を使って新たなNISA口座に移す(ロールオーバー)のか考えておきたいですね。

 なお、つみたてNISAの非課税期間(20年間)には、別のつみたてNISA口座に移して非課税措置を延長するロールオーバーの仕組みがないため、20年で運用が終了できるようにしていく必要があります。非課税期間が終了する2年くらい前から、少しずつ売却していくなど、メンテナンスができると心強いでしょう。

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