結婚後、夫婦衝突の波を小さくするコツ イラッときたら、どうすればいい?

楽しく働くための社内政治力

写真はイメージです

 朝の通勤時間、自転車の前や後ろに子どもを乗せ、一生懸命に先を急ぐ母親とすれ違います。「早く、早く!」。子どもを保育園に預けるため、必死にペダルをこぐ姿は勇ましくも凜々しい。時々、同じように自転車をこぐ男性(イクメン)も見かけます。保育園に子どもを預けた父親同士が、信号待ちの時間に言葉を交わす姿も、ほほ笑ましい光景です。

 イクメンが増え、働く女性の家事の負担が減るのはとても喜ばしいことだと思います。しかし、夫が育児や家事にかける時間は、妻と比べると1日当たり6時間11分も少ないというデータがあります。

 2016年の総務省社会生活基本調査によると、6歳未満の子どもがいる夫婦が家事関連にかける平均時間(1日当たり。育児や買い物などを含む)は妻7時間34分、夫1時間23分。圧倒的に妻が家事を負担しています。共働きの夫婦であっても、夫が家事にかける時間はほぼ変わりません。しかし、1996年の調査データを見ると、妻7時間38分、夫38分で、少しずつですが夫の家事参加が増えてきているのも事実です。

 同じように働いているのに、妻の家事負担が大きいのは不公平。でも、それを口にすれば、夫婦ゲンカになって、消耗するのも疲れるし……。このモヤモヤ、イライラをいったいどうすればいいのでしょう?

イラっときたら、体を動かし頭を空っぽにする

 共働きは、忙しさも疲れもお互いさまのはず。なのに、夕食の支度も片付けも妻の仕事。たまったお皿の山にうんざりしている時、夫はソファでテレビに夢中。「ちょっと! 少しは手伝ってくれてもいいんじゃない!?」と妻の不満が爆発。相手もムッとして、嫌~な空気に。

 イラッときたら、どうすればいいのか。外資系銀行時代の先輩がアドバイスしてくれました。

 「エプロンのポケットにスマホを入れておくの。イヤホンをして好きなロックをガンガンかけて、さっさとお皿を洗っちゃう」

 または、草むしりのような単純作業に集中し、ネガティブモードを追っ払い、頭を空っぽにするそうです。夫婦で話し合うなら、感情の嵐が去った後がいいでしょう。「私も疲れているの。お皿を下げるのを手伝ってくれたら、うれしいな」と言ってみてください。頭ごなしに夫に不満をぶつけても、相手は意固地になるだけです。

相手に過剰な期待をしない

 夫婦は主従関係ではなく、対等な家庭の共同経営者であるべき。しかし、現実は理想とほど遠く、「こんなはずでは……」と怒りがこみ上げてくることも。「私が選んだこの人は○○をしてくれるはず!」と最初から期待度が高いと、裏切られるたびに腹が立つものです。

 縁あって共に暮らすパートナーとギスギスした関係にならないよう、毎日のコミュニケーションに気を配りましょう。例えば、夫の洗濯物のたたみ方が気に入らない時、そこには目をつぶって「たたんでくれて、ありがとう」と感謝してみましょう。期待度のハードルを下げると、ちょっとしたことでも「ありがとう」という気持ちになります。「ありがとう」と言われて、怒る人はいないはず。次も手伝ってくれる可能性大です。

 夫はあなたが選んだ人です。広い心と長い目で夫の成長を見守りましょう。

 「ありがとう!」の一言が、お互いの気持ちをニュートラルに!

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関下昌代
関下昌代(せきした・まさよ)
著作家・キャリアカウンセラー

 亜細亜大学非常勤講師。熊本市生まれ。高校卒業後、住友信託銀行に就職。以後、派遣、臨時職員でテレビ熊本、熊本県庁などで勤務した。1989年シティバンク銀行に転職。いくつかの業務部を経て、2001年人事本部人材開発課に異動。社員研修プログラムの企画、社内講師役を務める。2009年3月、立教大学大学院異文化コミュニケーション学修士号取得。同11月末シティバンク銀行を退職。2011年4月より大学でビジネスマナーやコミュニケーションの科目を担当。著書に「伸びる女の社内政治力」(さくら舎)、「伸びる女(ひと)と伸び悩む女の習慣」(明日香出版社)「伸びている女性がやっている感情整理の新ルール」(KADOKAWA)、「シティバンク人事部で私が学んだ一生使える「気づかいの基本」が身につく本」(大和出版)「仕事も人間関係もうまくいく!マナードリル」(総合法令出版)「反学歴の成功法則」(経済界)などがある。

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