スマートフォンを使った「モバイル決済」が広がっています。いまやクレジットカードだけでなく、ポイントカードや現金を引き出すキャッシュカードまでもが、スマートフォンのアプリになっているのをご存じですか。
4大共通ポイントカードはすべてアプリに
日本の代表的な4大共通ポイントカードといえば、「楽天ポイント」「Ponta」「dポイント」「Tポイント」。この四つは、いずれもスマホのアプリを提供しています。アプリをダウンロードし、手持ちのポイントカードの番号を登録すると、ポイント残高の確認がいつでもできるようになります。
店舗にある端末に、アプリで表示したバーコードをかざすと、ポイントを貯められます。私自身、Pontaやdポイントをファミリーマートで貯めて、楽天ポイントは6月から提携が始まったマクドナルドなどの飲食店でしっかり貯めています。
Tポイントについても、TSUTAYAやカメラのキタムラのほか、ファミリーレストランのガストやバーミヤンなど、使える店舗が広がっているようです。(8月15日からはファミリーマートやウエルシアなどでも対応開始予定。)
アップルペイなどを使ってスマホで決済をし、ポイントも貯められると、本当におサイフを鞄から取り出さなくても、これまで通りのお買い物を楽しむことができます。
じぶん銀行はキャッシュカードもアプリに
今年3月からは、じぶん銀行がキャッシュカードをアプリにするサービスを始めました。これはセブン銀行とじぶん銀行と共同で提供されるサービスで、全国のセブン銀行ATMでアプリのQRコードをかざすと、キャッシュカードを財布に入れておかなくても、現金を引き出したり、預けたりすることができます。利用手数料も入金と残高照会はいつでも0円、引き出しはステージごとの無料回数を超えたら1回あたり108円(税込み)です。
ネットバンキングのワンタイムパスワードなど、従来であれば別途、端末が必要だったものもアプリ化が進んでいます。
もちろん、スマホに様々な機能を持たせるということは便利である一方で、スマホの紛失や故障への備えが必要だったり、充電が十分でないと肝心な時に使えなかったりというリスクもあることをお忘れなく。
その上で財布に入れるカードを絞り切れずに困っているという方は、そのいくつかをアプリに切り替えてもいいかもしれません。