旅をお得にする「旅行積み立て」の見分け方

幸せを引き寄せるマネー術

 夏本番、どこか遠くに出かけたくなりますね。「さて、旅行!」と思い立った時に、お盆などのハイシーズンだと、交通費や宿泊費は当然ながらレギュラーシーズンよりも高く設定されていて、頭を抱えることになります。けれど、「その時期にしか休暇を取れない」職場の場合、どうしたらいいのでしょうか。

 「旅行日を動かせない」という人にオススメしたいのが「旅行積み立て」。今夏は間に合わないかもしれませんが、来年以降や記念日などの旅にきっと役立ちます。

 航空会社、旅行会社を要チェック!

  「旅行積み立て」は、航空会社や旅行会社のサービスで、計画的にお金を預けるとサービス額が上乗せされて旅行券などで戻ってくる商品です。お金の預け方は一括や積み立て、期間は半年や5年、10年といったさまざまなプランがあります。

 上乗せされるサービス額の幅は、年利換算(単利)で1.75~3%程度です。例えば大手旅行会社エイチ・アイ・エスの積み立てサービス「貯めチャオ」の場合、1年後に10万円を準備するプランでは毎月払いだと月々8252円で、上乗せサービス額は966円(年利換算約1.8%)、一括払いだと9万8039円を預けてサービス額は1961円(年利換算約2.0%)となります。

 一般に、一括払いの方が先にお金を準備するため、サービス額は高くなります。

 他には、ANAが今年、ハワイだけを目的地とする限定の年利換算3.8%の商品の発売も始めました。各社が特色あるプランを出しているので、目的地や予算に応じて選ぶといいですね。

旅行時期を選べる人には不向きかも

 旅行積み立ては、年利だけでなく受け取ることができるサービス額も見てみると、大幅に増えるとはいえません。また積み立てた会社のサービスを中心に使うため、用途も限定されます。オフシーズンなどを狙って格安ツアーに出かけられる人にとっては、必ずしも得にならない場合もあるでしょう。

 一方、大型連休や夏季休暇、お正月休みなどハイシーズンにしか休めない人や、特定の旅行会社や航空会社を利用することが多い人にとっては有利といえます。

 また、衝動的に旅行に出かけるのではなく、計画的にお金を準備して、そこから支払うことで支出の計画を立てやすいといったメリットもあります。

 自分の旅行スタイルを振り返りながら、相性の良い方法を選択できるとうれしいですね。

風呂内亜矢
風呂内亜矢(ふろうち・あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者、宅 地建物取引士、住宅ローンアドバイザー

 26歳(独身)のとき、貯金80万円で自宅用マンションを衝動買いしたものの、物件価格以外にも費用がかかることを知り、 あわてて貯金とお金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し、賃料収入を得ている。 マンション購入をきっかけに転職したマンション販売会社では年間売上1位の実績を上げ、 2013年からはファイナンシャルプランナーとして独立。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです』(祥伝社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)などがある。ツイッター:@furouchiaya、LINE@:@furouchi  

http://www.furouchi.com/