30代の仕事着に必要なのは、信頼感と清潔感

脱かわいい 大人の作法

 30代の女性は、オフィスウエアについて、自分のスタイルを持つべきです。職場での服装は、仕事への意気込みや真剣さを相手に伝える手段になるからです。毎日、何となく服を選んでいるだけでは、もったいない。プロフェッショナルな雰囲気と、ほどよい個性を演出できる職場の服装を考えます。

何よりも優先される「信頼感」

 スーツ、ジャケット着用、オフィス・カジュアルと職種によって仕事着のルールは異なりますが、どの場合でも大切なのは「信頼感」です。この人に仕事を任せても大丈夫、と思わせるのです。

 ジャケットの下に着るシャツやブラウスは、できるだけ上質なものを選ぶといいですね。カットソーは着心地がよくて楽ですが、カジュアル度が高いので、私はあまりおすすめしません。シャツも襟がついている方がきちんとしたイメージを持たれます。

 シャツは、ちゃんと洗濯をし、しっかりとアイロンをかけてください。シャツの襟元や袖などは、糊付けし、パリッと張りを出して。ソフトな素材のブラウスが流行していますが、ヨレっとしているものはNGです。ボタンが取れかかっていないか、シミや黄ばみはないか、しっかりチェックしましょう。仕事が忙しいからといって、服のメンテナンスを怠ってはいけません。服装にあなたの生活習慣と仕事への姿勢が現れます。

自分に合ったサイズで「リラックス感」を出す

 ジャケットやスーツを着る時には、自分に合ったサイズを選ぶことが大事です。大きめだとだらしない印象に、小さめだと窮屈そうに見えます。自分の正しいサイズを知らない人がいますが、一度、きちんと測った方がいいでしょう。

 スーツもシャツも理想を言うならオーダーメードが良いのですが、まずは、シャツだけでも試してみてはいかがでしょう。肩幅や腕の長さなど、自分の体形にフィットするシャツは、着ていて気持ちがよく、リラックスできます。お値段もスーツをオーダーするよりはるかにお手頃です。

 上下合わせたスーツだけでなく、ジャケットはテーラードとノーカラーの2タイプを用意しましょう。シャツやブラウス、スカートやパンツの組み合わせで、何通りにも着回せます。

 タイトなスーツは、シルエットがキレイに見えますが、無理に着るとカラダが緊張してしまいます。ジャケットは長時間着ていて、疲れないことが前提です。ほどよいゆとりがあり、動きやすいデザインのものを選びましょう。もちろん、さりげなく流行を取り入れることも大切です。ベーシックな装いにこそ、センスが問われます。

ハートやリボンなどの「可愛い」デザインは封印

 個性を表現するには、アクセサリーをうまく使うことです。ブランドが一目でわかるアイコニックなデザインは、避けた方が無難です。ブランドイメージが一人歩きして、あなたの個性を隠します。ブランドに頼らずアクササリーを選ぶ審美眼を鍛えましょう。

 ハートやリボンなどの「かわいい」デザインは封印しましょう。日本の女性は、かわいいデザインを選ぶ人が多いのですが、大人の女性にふさわしいシックで上質なアクセサリーを厳選して身に着けてください。「かわいい」はあなたの内面にあればいいのです。
 バッグ選びにもあなたの個性が現れます。ブランド物よりも機能的で上質なものを選びましょう。バッグ選びで、あなたの印象が変わります。同じく名刺入れや携帯カバーなどの小物も、キラキラした華美なものではなく、品のよいものを選びましょう。

 時代や環境でオフィスウエアの流行も変化しますが、いつでも失ってはいけないのは「清潔感」と「信頼感」です。仕事での装いは、あなたの印象をダイレクトに左右します。きちんとした印象の服装の中に、あなたらしさを演出できるようになれたら、大人の女性にさらに一歩近づきます。

清水彰子
清水彰子(しみず・あきこ)
マナー&キャリアコンサルタント

 トランスアジアオフィス TAO 代表取締役。放送業界で番組制作に携わった後、結婚。十数年を海外で過ごし、帰国後に社交マナーやコミュニケーションを中心に、企業研修のコンサルタントとして活躍。ジョン・ロバート・パワーズスクール東京校校長を経て、セイバイアキコを立ち上げる。ミス日本、ミスユニバースJAPANの教育・指導および審査員を担当。著書に「いちばん綺麗なあなたを見つける」(リヨン社)、「気品のコツ 品格ある女性のマナーブック」(海竜社)など。

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