一括払いなど支払い方法を変えてお得になるサービスを前回紹介しましたが、普段使うクレジットカードを見直すと、年間数万円がお得になるかもしれません。
基本は年会費無料、どこで使っても1%以上のカード
いままで何を“決め手”にしてクレジットカードを選んでいましたか。カード発行会社? 年会費? それとも付加価値ですか?
選ぶ際、分かりやすさのダントツトップは“ポイント還元率”です。たとえば、100円使って、1円相当のポイントがつくカードだと、ポイント還元率は1%です。一方、同じ1円相当のポイントを得るためでも200円の支払いが必要なカードの還元率は0.5%となります。
ですので、クレジットカード選びの原則は、「年会費無料で、どこで使っても1%以上のポイント還元率があるカード」です。
“どこで使っても”という意味は、「特定の店舗で利用する時は5%のポイント還元率があるけれど、その他の店舗では0.5%になる」といったカードが多いからです。該当する特定の店舗での買い物が突出して多い場合(今回の還元率で言えば、全体のお買い物額の12%以上)、こうしたカードを選択することもOKです。ですが、もし複数の店舗でカードを使う予定があり、そのうちの1つが飛びぬけていなければ、一律でポイント還元率が高い方がトータルで獲得できるポイント数は多くなります。
“使わなくなってカード解約を忘れてしまう”などの状況を避けるためにも、カードの年会費は無料の方がうれしいですね。
ポイント還元の下限がある
手持ちのクレジットカードが何枚もあると、もらえるポイントも分散します。クレジットカードのポイントには「500ポイント以上で500円相当の支払いにあてられる」といった下限が設けられていることも多いのをご存じでしょうか。
そのため、還元を受けるポイントを複数のカードに分散させるのは、得策ではありません。「どこで使っても還元率が1%以上」が目安となるのは、カードを分散させることなく、概ね高い還元率を維持できる水準だからです。
この条件を満たす代表的なカードには、リクルートカード、楽天カード、Yahoo!JAPANカードなどがあります。現在持っているカードのポイント還元率を計算するなどして、自分の決済環境を整理することは手間をかけずトクする近道です。