日本プロ野球選手会所属の選手が、病気の子どもと付き添う家族のための施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス(DMH)」に、ヒットやホームラン、登板回数といった自身のプレーで寄付するサポートをリンク先URL行い、今シーズンの寄付金総額は1085万9000円に達した。
コロナ禍で日本中のファンを元気づけてくれたプロ野球。今シーズン、グラウンドで戦った選手たちが「ドナルド・マクドナルド・ハウス」へのサポートを通じて、病気と闘う子供たちに熱いエールを送った。打者として1安打につき1万円の寄付を行ったのが、鈴木大地選手(東北楽天ゴールデンイーグルス)、近藤健介選手(北海道日本ハムファイターズ)、陽岱鋼選手(読売ジャイアンツ)、田中広輔選手(広島東洋カープ)ら。また、千葉ロッテマリーンズの井上晴哉選手は、「1ホームランにつき1万円」の寄付を掲げ、15本塁打の成績で応えた。投手陣では、福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手が1イニングにつき1万円(ポストシーズン含む)、埼玉西武ライオンズ増田達至投手は1登板につき1万円の寄付を設定。このほか東京ヤクルトスワローズの小川泰弘投手と山田哲人選手ら総勢28人の選手がサポートに参加した。
成績に応じた寄付金額の最多は今季141安打を記録した鈴木選手(楽天)の141万円で、135イニング投げた千賀投手(ソフトバンク)が続いた。千賀投手は「恥ずかしい数字にならないように一生懸命に投げた」とマウンドでの心情を語っている。

日本プロ野球選手会事務局は「成績が寄付金額に直結することが選手のモチベーションになっていた。また選手がこのような形で寄付を行うことで、ファンをはじめ多くの方にドナルド・マクドナルド・ハウスの存在を知ってもらうきっかけになったと手ごたえを感じている。今後もさまざまな形で選手の社会貢献活動を進めていきたい」としている。
病気と闘う子どもたちと家族をサポート
「ドナルド・マクドナルド・ハウス」
マクドナルドがサポートする「ドナルド・マクドナルド・ハウス」は、自宅から離れた病院に治療で通院や入院する子どもたちと家族のための「わが家のようにくつろげる『第二の家』」として、世界45の国と地域に376ヵ所に開設されている(2020年5月現在)。日本には11か所あり、「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」が運営している。
