キャリジョのお財布を徹底分析!イマドキ女子のタイプ別家計簿チェック

「人生100年時代」といわれる昨今、将来に備えてお金を確保しておくことの重要性が高まり続けています。そこで「博報堂キャリジョ研」のリーダー・松井博代さんと入社5年目のメンバー・瀧﨑絵里香さんが、イマドキの働く女性たちにおすすめの財テク術について、ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんに聞きました。(司会進行はOTEKOMACHI・小坂佳子編集長)

5つの「キャリジョ」それぞれの特徴は?

風呂内 皆さんはキャリジョ(イマドキの働く女性)を研究されているそうですね。

松井 はい、今日は私たちが分類した5つのタイプについてご紹介します。まず1つ目は「プロキャリ」。これは「プロフェッショナル・キャリア」の略で、仕事に打ち込む人です。

風呂内 家計簿を見る限り、他のタイプより収入が高いわけではなさそうです。

瀧﨑 プロキャリは「世のため人のために頑張りたい」という思いがモチベーションになっていて、仕事には収入よりもやりがいを求めるんです。

風呂内 なるほど。

松井 2つ目は「乗っキャリ」です。これは「乗っかりキャリア」の略で、ステータスやブランドに「乗っかりたい」という意識が強いタイプ。周囲に合わせてバランスよく振る舞うことが上手で、密かに玉のこしを目指していたりします。

風呂内 乗っキャリは比較的、家賃の支出が少ない。

瀧﨑 実家暮らしの人が多いんです。浮いた分はコスメやファッション、交際費などに使っていますね。

松井 3つ目は、常にキラキラ輝いていたい「キラキャリ」です。将来の心配をするより「いまを楽しく生きたい」と考えるタイプで、貯金への関心は高くありません。

風呂内 少し外食費が多いようですが?

瀧﨑 人付き合いを大事にするので、交際に関するコストを削るのが苦手なんです。それにミーハーなところもあって、つい流行りものを買ってしまうので、お金が残りにくいんですよ。

松井 4つ目の「ちょいキャリ」にとって、仕事は結婚までの「ちょいと腰掛け」期間。寿退職して専業主婦になることを目標に据えています。

風呂内 貯蓄には苦戦している様子ですね。

瀧﨑 コスメはプチプラで済ますなど、節約を心がける部分もありつつ、親しい人たちとの食事やお気に入りのファッションへの出費は惜しまないので、お金を貯めるのが苦手なようです。

松井 5つめの「モーキャリ」は「モーレツキャリア」の略で、公私ともに全力で取り組むタイプです。収入も比較的高めで、将来のこともきちんと考えています。

風呂内 財形貯蓄をしているんですね。すでに貯金が習慣化しているというのはすばらしい。

瀧崎 お金に関する情報についても関心が高いんです。

家計を見直すためのタイプ別アドバイス

風呂内 プロキャリの方は、もし自営業者なら、会社員の人よりもセカンドライフに向けた蓄えを多めにしておく必要があります。そこで少し家賃を見直したいところですが、同じ趣味や嗜好性を持った人との「シェアハウス」を検討するという手もありますね。また、スキルアップのための勉強代は「いくらお金をかけてもいい」と考えがちですが、上限を3万円程度に定めるとよいのではないでしょうか。

松井 乗っキャリについては?

風呂内 フリマアプリの売り上げで収入を増やしているのが、面白いですね。

瀧﨑 ブランド物をよく買う人は、将来売るときの価値についても意識しているようです。

風呂内 給与以外に収入源を持つことはいいことですね。他に収入を増やす方法として、会社で推奨されている資格の取得による給料アップを目指すのもよいでしょう。

松井 キラキャリは一番多く稼いでいる一方で、お金を使うのも大好きです。

風呂内 人と会う際、ディナーからランチに変えたりすれば、結構なコストダウンになりますよ。私は以前、5つくらいのコミュニティーに所属してほぼ毎日人と会っていたのを、週末に5グループ合同のランチ会を開くことで、交際費を大幅に圧縮したことがあります。

瀧﨑 それはすごい(笑)。

風呂内 ちょいキャリは将来家庭に入りたいということでしたが、政府はいま様々な制度の変更などを通じて、夫婦が同じくらい働くことを応援する方針のようです。

松井 専業主婦にとっては少し難しい状況なんですね。

瀧﨑 社会や政治の動きを知ると、将来についての考え方も広がる気がします。

風呂内 そうですね。節約できたお金は貯蓄しつつ、一部は働き続けるための自己投資に充ててもいいと思います。

瀧﨑 モーキャリは5タイプの中で一番、お金の使い方に関心が高いタイプです。

風呂内 すでにバランスが取れているので、理想の支出状況にすることは難しくないと思います。

松井 もっと理想に近づけるなら、何を削るべきでしょう?

風呂内 美容費と趣味の合計で1万円ほど捻出できるかもしれません。貯金の一部や、支出を抑えられた分は、金融商品の購入に充ててもよいと思います。

 

浪費防止のためにも「個人向け国債」が◎

松井 近頃のキャリジョたちは「将来に備えなければ」という意識が高く、計画的に貯金をしている人も多いようです。でも貯めたお金をどうすればいいか分からず、「通帳に入れたままにしている」という人も少なくありません。

瀧﨑 実は私も、金融機関に勤める友達たちから「普通預金じゃもったいないよ」と言われながら、何もできずにいるんです…

風呂内 すぐに使う予定のないお金があるのなら、よりよく生かす方法を検討されてもいいかもしれませんね。“最初の一歩”としてピッタリなのが「個人向け国債」です。国にお金を貸して、満期で返されるまで、年に2回ずつ利息がもらえるという商品で、元本割れしないから安心です。

瀧﨑 いくらくらい買うのがいいでしょうか?

風呂内 例えば、普通預金にお金を入れていって、10万円とか20万円とか、まとまった金額ができるたびに個人向け国債を買うというのもいいと思います。人は「お金がある」と思うとつい使いたくなるものですが、個人向け国債を買うようにすれば浪費しにくくなりますから。

瀧﨑 急な出費に備えて、ある程度のお金を手元に確保しておきたいのですが、どれくらいあればいいのでしょうか?

風呂内 会社にお勤めの場合は、生活費の3か月から6か月分とアドバイスしています。例えば万が一病気や怪我などで入院しても、健康保険などの制度と併せてこれくらいの額があれば、まず問題ないと思います。

松井 なるほど、ではそれを上回る分の預金は、運用に回してもよさそうです。 “最初の一歩”は始める前にあれこれ悩まず、安心で、やりやすいものから始めればいいんですね。

瀧﨑 私もいろいろ調べてみたいと思います。

風呂内 亜矢(ふろうち・あや)
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。