カレーパンマンもびっくり!自宅でぬって焼くだけって本当?

News&Column

ボンジュール・ボンの「ヒレカツビーフカレーパン」は一口サイズのヒレカツ入り

カレーパンが進化し、人気が高まっている。味や形が多様化しており、専門店も登場している。年代を問わずに人気で、腹持ちもよいことから、自宅で過ごすことが多いコロナ禍でも重宝されているようだ。

形さまざま 具は大きめに

四角い形がユニークな「カフェ・マルガパーネ」のカレーパン(東京都葛飾区で)

東京都葛飾区の住宅街にあるベーカリーカフェ「カフェ・マルガパーネ」は2019年の開店以来、6センチ四方の四角いカレーパンが人気だ。昨年2月からは、チーズを組み合わせた「トロ~リWチーズカレーパン」(税込み230円)が加わった。

冷やして固めたカレーを生地で包んで丸め、四角い型に入れて発酵させ、オーブンで焼くと膨らんで四角の形になる。中身のカレーはルーを4種類ブレンドし、合いびき肉やスパイス、赤ワインを加え、2種類のチーズを入れる。まろやかな味わいで、1日100個ほど売れるという。「ユニークな形とチーズが加わった食べやすさが好評」と運営会社社長の倉持邦人さん。

東京都中野区などで3店舗を展開する「ボンジュール・ボン」では、昨年8月から販売する「ヒレカツビーフカレーパン」(同235円)が好評だ。一口サイズで脂身が少ないヒレカツが具で、食べ応えがある。担当者は「カツカレーをパンにしようという発想で開発した」と話す。コロナ禍で客数は減っているが、カレーパンは食パンやサンドイッチとともに売り上げが落ちず、根強い人気だという。

コンテストや専門店も

一般社団法人日本カレーパン協会(神奈川)専務理事の宮脇小百合さんによると、ここ数年、細長いものや、生地の上にカレーや具をのせるなど形の変化が目立つ。具も卵やカツ、野菜、魚介などに広がり、具のサイズも大きめになっている。衣や生地を工夫する店も多い。「手軽で食べやすく、ランチにもおやつにもなる。様々なものが登場し、以前から地元で愛されていたものも注目されるようになった」と話す。

協会では、16年からコンテスト「カレーパングランプリ」を開催し、全国の人気商品発掘に力を入れている。「ヒレカツビーフカレーパン」は昨年のグランプリのバラエティ部門で金賞を受賞した。

専門店も増えつつある。神奈川県鎌倉市の鎌倉駅近くにある専門店「ジラッファ」は昨年12月にオープンした。1種類のカレーパン(同350円)のみ。パン粉を使わず、独自に調合した衣で表面をカリッとした食感に仕上げ、揚げたてを提供している。

ハウス食品は18年、大阪市の阪急百貨店梅田本店に専門店を開いた。「カレーライスのようなカレーパン」がテーマで、具は大きめの牛肉やジャガイモなど食べ応えがある。味も数種類ある。通販で冷凍タイプを扱っており、コロナ禍で注文が増えているという。

「ぬって焼いたらカレーパン」は焼くとサクサクした食感に

自宅で気軽に作って楽しめる商品もある。食品専門店「カルディコーヒーファーム」を運営するキャメル珈琲コーヒー (東京)は昨年11月、食パンにカレー風味のクリームを塗って焼く「ぬって焼いたらカレーパン」(同306円)を発売した。乾燥マッシュポテトなどが入っており、焼くと表面がサクサクした食感になる。

パン料理研究家の片山智香子さんは「カレーパンは具やスパイスなどの味付け、衣など他の総菜パンと比べてもアレンジしやすく、店ごとに違いが出せる。誰もが好きで、パン屋でも人気の上位にあり、ブームは続きそうだ」と話す。(読売新聞生活部 小野仁)

あわせて読みたい