初代大賞は温泉ワインうなぎ…一流料理人が「美味アワード」選定

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「美味アワード」でグランプリを受賞した「温泉ワインうなぎ蒲焼き」

国内の一流料理人たちが「次世代に残したい日本の食」を選定する第1回「食べるJAPAN 美味アワード」が開かれ、初代グランプリに、山梨県中央市の食品販売会社「甲信食糧」の「温泉ワインうなぎ蒲焼かばやき」が選ばれました。

「美味アワード」は、全国的にはあまり知られていないおいしい食べ物を発掘して、新規事業の創出や地域活性化に結びつけようと、食を通じた社会貢献活動に取り組んでいる一般社団法人「ChefooDo(シェフード)」などが開催。全国の食品業者から、加工食品など計142点のエントリーがありました。イタリア料理店「アルポルト」(東京・港区)の片岡護さん、日本料理店「分とく山」(東京・港区)の野崎洋光さんをはじめ、名店で腕を振るう料理人ら15人が審査員を務め、食味のほか、生産者らが地域の食材をうまく生かしているか、SDGs(持続可能な開発目標)に向けた取り組みを行っているかといった点を審査基準に選考しました。

グランプリ受賞を喜ぶ甲信食糧の中込武文社長

グランプリに選ばれた「温泉ワインうなぎ蒲焼」は、山梨県内で湧き出た温泉水で養殖したうなぎを、山梨産のワインを混ぜ込んだタレで蒲焼きにしたもの。ミネラルが豊富な温泉水で育てられたうなぎは、肉厚で脂肪分が多く、おいしい蒲焼きに仕上がるといいます。また、ワインに含まれるクエン酸が、うなぎのくさみを消す働きがあるとされています。甲信食糧は、地域の小学校での食育活動などに力を入れており、こうした点も高く評価されました。

このほか、準グランプリには、食品製造会社「フェリーチェ」(山口県宇部市)の「TOFU  MEAT(トーフミート)」、水産加工・販売会社「岡富商店」(島根県大田市)の「さば塩辛」、食用バラ生産・販売会社「奥出雲薔薇園」(島根県大田市)の「ローズシロップ」の3点が選ばれました。

(左上から時計回りで)TOFU MEAT(トーフミート)、ローズシロップ、さば塩辛

 15日に都内で行われた授賞式で、審査員を務めた「分とく山」の野崎さんは「142というエントリー数の多さを見て、私たちの知らなかった郷土食がまだまだたくさんあるのだと感じました。これらに私たちが持っている料理技術などを加えれば、世界にまで広めることができるのではないでしょうか」と講評しました。

審査員を務めた料理人たちは、アワードで認定した53点について今後、品質向上や新商品開発などに協力していく予定。「美味アワード」をきっかけに、新たな地域の特産品が続々と誕生するかもしれません。

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