石井綾華さん LOVE yourself

国際女性デー

「Light Ring.」代表の石井綾華さん

OTEKOMACHI(大手小町)では3月8日の国際女性デーに合わせ、女性の活躍やダイバーシティー&インクルージョンの推進に大切なことは何か、メッセージを寄せてもらいました。

身近な人の悩みに気づき、専門家による支援などにつなげる役割を担う「ゲートキーパー(命の門番)」。これまで1万6890人のゲートキーパーを養成してきました。コロナ禍で自殺者が増加傾向にある中、家族や友人、恋人から「死にたい」と打ち明けられるゲートキーパーが増えています。

「派遣切りに遭い、就職先が見つからない」「夫から暴力をふるわれるようになった」

このような相談をする人の多くは、「自分がダメだから」「自分の能力が低いから」と自身を責めています。しかし、決してそうではありません。新型コロナで不況に陥ったり、外出自粛で出かけられなかったりなど、環境が原因であることがほとんどです。

メッセージの意味は、「あなたのありのままを許して、愛してください」。どんな状況でも、「自分のままでOK」と受け入れてほしい。新型コロナによって厳しい状況が続く中、日々生きているだけでもすごいことです。「毎日よく生きて、頑張っているね」と自分を褒めてあげてください。

心身にいつもと違う状態がないか、時々客観的に振り返ることも大切です。

▽香辛料の利いた料理ばかり食べたくなったり、ケーキに砂糖をかけたりと、濃い味のものが食べたくなる
▽寝る時間が減った
▽相手を傷つけるような言葉をわざとぶつけてしまう
▽一人になりたいと思うようになった

そうした変化は、体からのSOSです。しっかり休みましょう。真面目な人ほど休んじゃいけないと思いがちですが、あなたが穏やかに過ごすことは、周囲も穏やかに過ごすことにつながります。SNSなどの記録を振り返ってみると、自分の心の状態が分かることもあります。

もし、心に余裕があれば、自分だけでなく、他者もありのままに受け入れてあげてください。身近な人を助けたい――そんな時には、私たちに声をかけてほしいと思います。

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石井 綾華(いしい・あやか)
特定非営利活動法人「Light Ring.(ライト・リング)」代表理事

1989年福島県生まれ。精神保健福祉士、厚生労働科学研究・革新的自殺研究推進プログラム研究者、若者自殺対策全国ネットワーク発起人。2010年に前身の団体を設立し、12年に「Light Ring.」として法人化。10~20歳代を対象にしたゲートキーパーの養成を行っている。