トートバッグ買って被災地を支援…銀座・マロニエゲートでも販売

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発生からまもなく10年を迎える東日本大震災の被災地の復興活動を後押ししようと、東京・銀座の商業施設マロニエゲート銀座は1日から、宮城県南三陸町のNPO法人「南三陸ミシン工房」を支援するクラウドファンディング(CF)を始めました。工房の支援者をCFで募り、工房が国内外のイラストレーターとコラボして製作したトートバッグを販売するプロジェクトです。トートバッグは、マロニエゲート銀座2の店頭でも展示・販売され、色鮮やかな品々が買い物客の目を引いています。

クラウドファンディングで南三陸を支援

被災地の女性たちの自立支援を目指して設立された「南三陸ミシン工房」は、2011年秋から、全国から寄せられたミシンを使って、ポーチやティッシュケースなどの小物を縫製し、販売しています。「縫い目が丁寧で品質が高い」などと評判を呼び、現在はファッションブランド「ミナ ペルホネン」の製品なども請け負っています。

今回のプロジェクトは、マロニエゲートが企画して、工房と美術エージェント「タイコ・アソシエイツ」(東京)がコラボしました。国内外のイラストレーター7人がデザインした生地を使い、工房がオリジナルのトートバッグを製作。1日から、読売新聞社のCFサイト「idea market(アイデア マーケット)」で1口6050円(税込み)の支援金を募り、そのお礼として支援者にバッグを届けます。

トートバッグは全10種類。縦38センチ、横35センチと、A4の書類が入るゆったりサイズです。

「春は必ず訪れる」「被災地に花を育てよう」……作者の思い

先月26日には、「マロニエゲート銀座2」の地下1階に期間限定店舗が開設されました。店頭では8種類のバッグのほか、工房が手がけた小物雑貨を購入することができます。並べられたバッグの隣には、イラストレーターによるメッセージも展示されています。バッグに付けられたタイトルや、イラストレーターがデザインに込めた思いを知った上で、製品を選んでもいいかもしれません。

「被災地に花を育てよう」

「被災地に花を育てよう」と名付けられたバッグは、くすんだピンクの花や白いワンピースの女性のイラストが春らしさを感じさせるデザインで、ジョジー・ポーティロさんが手がけました。白地に赤やオレンジのチューリップなどが描かれたバッグのタイトルは、「春は必ず訪れる」。イラストレーターのカサンドル・モントリオルさんが、被災地に思いを寄せてつづった「美しい自然の中で見つける心休まる日々が来ることをお祈りします」というメッセージが添えられています。

「スカンジナビアの春_復興の街並み」のデザインを提供したNATSKO SEKI(セキ・ナツコ)さんは、「この絵が、被災地の皆様の明るい笑顔と希望につながりますように」と願いを込めています。

会場に駆けつけた熊谷さん

工房代表理事の熊谷安利さん(56)によると、色鮮やかなデザインとイラストレーターのメッセージを見て、工房の女性たちは「10年たっても、復興に思いを寄せてくれている人がいてうれしい」と喜んでいるといいます。熊谷さんは「色々な方に支えられて、今日に至っています。小さな買い物が、私たちの大きな力になる。新型コロナの影響で外出しづらい状況ですが、実際に手に取ってお気に入りを見つけてほしいですね」と話しています。店頭販売は、5月5日まで。

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クラウドファンディングの詳細は、下記の通り。

【期間】3月1日(月)~5月5日(水・祝)

【価格】基本セット(トートバッグ、メッセージカードなど) 6050円(税込み)
複製画セット(トートバッグ、複製画、メッセージカードなど) 2万4200~3万4100円(税込み)

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