コロナで注目のIoT住宅設備、スマートロックや高性能LED

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すべての部屋に高機能LED電球を取り付けた蔵本さんの家。声で指示すれば明かりがつく(大阪府で)

身の回りの様々なモノをインターネットでつなぐ「IoT」を活用した製品が、コロナ禍で注目を集めている。スマートフォンで操作できるスマートロックや高機能LED電球は、便利で衛生的なうえ、防犯にも役立つという。

スマホかざして解錠

東京都の会社員男性(33)は昨年、一軒家を購入した際、スマホで玄関ドアのカギを開閉できるスマートロックを取り付けた。「ライナフ」(東京)の「NinjaLockM」だ。

スマートロックを取り付けたドアはスマホで簡単に開けられる(東京都内で)

休日に妻(34)や長女(4)、長男(2)と買い物の荷物を抱えながら帰宅した際、スマホをかざしてドアを解錠した。「買い物が多い子育て世帯にとって本当に便利」と笑う。キーを回す作業もなくなり、ドアノブに触れる程度で家に入れる。「小さな子どもがいて、外から帰ってきた時は、コロナ感染を防ぐため、家のものをなるべく触りたくないのでありがたい」と話す。

ドアを閉めたら自動的にロックがかかり、外出時に「家のカギをかけたかな」と心配する必要もない。同社は「非接触型機器への注目が高まっており、販売は好調」という。

照明操作、触らず声で

大阪府の会社員、蔵本恭之さん(34)は、全ての部屋に、「シグニファイジャパン」(東京)の高機能LED電球「Philips Hue」を取り付けた。電球の明るさや色調などを、人工知能(AI)を搭載したAIスピーカーやスマホなどを使って変えることができる。

妻(34)と長男(1)の3人暮らしで、家に帰ってスピーカーに「明かりをつけて」と話しかけると明かりがつき、「玄関近くの洗面所でスイッチに触ることなく手を洗える」と喜ぶ。防犯のため、タイマーを設定しておき、自動的に明かりをつけることもある。

同社によると、4~7月の高機能LED電球の売り上げは前年同期比で約1・7倍に増えた。担当者は「非接触ということだけではなく、声を発するだけで明かりの色調を変えられることも人気の理由」と話す。コロナ禍で増えた在宅勤務者から、起きる時は集中力が増す青白い色、眠る時はリラックスできるオレンジ色に変えることができる点が注目されたようだ。

スマホでエアコンの遠隔操作などができるIoT設備のある賃貸住宅を147棟受注しているパナソニックホームズは「IoT設備のある賃貸住宅は人気で、通常より早く入居者が決まるケースが多い」としている。

リクルートの不動産・住宅情報サイト「SUUMO」編集長の池本洋一さんは「IoT設備を購入する際は、自分のスマホなどが使えるかどうか、タイマー設定などの情報が機器から外部に漏れないかどうかなどを確認しておきたい」と話している。

(読売新聞生活部  渡辺達也)

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