ホリデーシーズンを彩る2020年の新作時計たち

News&Column

Maud Remy-Lonvis (c) Cartier

新型コロナウイルスの影響もあって、外出機会がぐっと減ってしまった2020年。在宅ワークやオンライン会議、テイクアウトを利用した自宅での食事など、新しい生活様式にも慣れてきた今日この頃だが、そういった“内に籠もった生活”が増えているからこそ、外出し、人と会うことが今まで以上に特別なことになった。これまでは当たり前だった、家族や友人と過ごす心休まる時間には、便利さを追求したスマートウォッチでは物足りない。やはり丁寧に作られ、アクセサリーとしても楽しめる本格時計こそが、特別な時間を刻むのに適しているのではないだろうか?

2020年は、毎年スイスで開催される新作時計の展示会は軒並みオンライン開催となってしまったが、だからといって、刻々と流れる時は止まらない。街が華やかにライトアップされるホリデーシーズンを迎えるこれからの季節に、大切な人との時間を刻んでいく美しい時計を選びたい。(価格はすべて税別)

あのアイコンウォッチがリニューアル

CARTIER 

パシャ ドゥ カルティエ (c) Cartier

1985年に誕生し、男性からも女性からも熱狂的に支持された「パシャ」がリニューアル。特徴的だったカボション付きのリューズカバーやラウンドケースに角形のミニッツトラックを組み合わせるスタイルは不変ながら、細部の作りこみの質を高めており、さらに高級感が増している。2サイズを展開するが、おすすめは「35㎜」。ブレスレットとストラップの両方が付属するので、マスキュリンにもフェミニンにも楽しめる。自動巻き、ステンレススチールケース(35㎜)。65万5000円。

腕元を華やかに演出する

OMEGA

トレゾア

男性からの人気が高い「オメガ」だが、レディースモデルも充実している。「トレゾア」のレディースコレクションは、繊細なケースと大きなダイヤルにグラフィカルに描かれたローマ数字のインデックスが特徴。ヌーディーカラーのアリゲーターストラップもおしゃれだ。しかも左右非対称にサイズの異なるダイヤモンドをセッティングし、華やかな雰囲気も演出。ダイヤル素材はマザーオブパールなので、光が当たると色気ある表情に。クオーツ、ステンレススチールケース(36㎜)。53万円。

知的な腕元をつくるなら

BAUME&MERCIER

ハンプトン

優雅な直線と柔らかなカーブを組み合わせるアール・デコ様式を取り入れた、優雅な長方形ケースを持つ「ハンプトン」。メタルブレスレットを組み合わせるとキレのあるスタイルになるため、特にビジネスシーンで効果を発揮しそうだ。その一方で、ダイヤル素材はマザーオブパールを使用し、12時位置と6時位置にはダイヤモンドをセッティング。さりげないこだわりで、自分らしい手元を演出したい。クオーツ、ステンレススチールケース(35×22.2㎜)。21万円。

優雅さをたのしむ女性のために

GRAND SEIKO

STGF 349

今や世界ブランドとなった「グランドセイコー」。そのレディースウォッチは、性能だけでなくデザインも楽しい。瞳や水滴など、自然界に存在する柔らかなフォルムから着想を得たケースデザインのレディースウォッチは、ダイヤモンドをセッティングしたケースサイドが時計全体を大きく優しく包み込む。ダイヤルカラーは日本の伝統色である「淡藤色」。華やかな時計だが、ケースは小ぶりで可憐かれんなので、さりげなく手元を演出してくれる。クオーツ、ステンレススチールケース(27.4㎜)。73万円。

これこそがエレガンスの極み

LONGINES

ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン

1832年の創業以来、一貫してエレガントな時計を作り続けてきたロンジン。その世界観を現代へと伝えるのがこのモデルだ。繊細なラウンドケースにバータイプのラグを合わせ、ブレスレットのコマを小さくすることで光をきらめかせる。インデックスや針も極限まで細くデザインされ、カレンダーもないというエレガンスの極みなので、パーティーなどドレスアップしたシーンに合わせる時計としても活躍してくれるだろう。自動巻き、ステンレススチールケース(36㎜)。18万5000円。

アクティブな時間を楽しみたいなら

BREITLING

ナビタイマー オートマチック 35

1950年代に誕生した伝説の航空時計「ナビタイマー」のアイコニックなデザインを継承したレディースウォッチ。計器として使用された時計であったため、回転ベゼルや細やかな表示など機能的で道具のような力強さはあるが、そこにゴールドの針やインデックス、バーガンディー色のストラップなどを組み合わせることで、女性らしい柔和な表情を加える。公的機関が高精度であることを認定した高性能な機械式ムーブメントを搭載する。自動巻き、ステンレススチールケース(35㎜)。46万円。

問い合わせ先

カルティエ カスタマー サービスセンター(0120-301-757)
オメガお客様センター(03-5952-4400)
ボーム&メルシエ(0120-98-8000)
セイコーウオッチお客様相談室(0120-061-012)
ロンジン(03-6254-7351)
ブライトリング・ジャパン(03-3436-0011)

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篠田哲生(しのだ・てつお)
時計ライター

講談社「Hot-Dog PRESS」を経て独立。骨太な時計専門誌からファッション誌、ビジネス誌、WEBなど、様々な媒体で時計記事を担当し、トークイベントへの登壇も多い。時計学校を修了した実践派であり、年に数回はスイスでの現地取材も行っている。「教養としての腕時計選び」(光文社新書)を12月16日に上梓じょうし