韓国の人気セレクトショップ日本上陸、韓流ファッションどこが魅力?

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若年層を中心に韓国のファッションが人気だ。ドラマやK―POP、グルメなどの流行を経て第4次韓流ブームが到来したと言われる中、服飾にも関心が高まっている。

渋谷に専門ショップ「エーランド」

東京・渋谷に10月オープンした韓国発のセレクトショップ「エーランド」には、若者が絶え間なく訪れている。韓国の新進デザイナーの服などを扱う同店は韓国で9店舗を展開し、日本に初出店した。

「エーランド」の店頭に並ぶマネキン

アルバイトスタッフには約900人が応募し、開店初日は120人ほどが行列した。売り場面積は約630平方メートルで、80ブランドを扱う。

オレンジや黄色のロゴ入りトレーナー、裏表で柄が異なるジャンパーなど、カラフルで細部までこだわった服も多い。かわいらしい雰囲気が目立つ日本ブランドに比べると、ショートパンツや肌を露出するトップスなど、スタイルを強調するデザインが印象的だ。

接客も特徴的で、韓国の店舗と同様、商品説明が必要な人以外には、積極的な声掛けはせず、リラックスした雰囲気を重視する。スタッフは、インスタグラムでお薦めのコーディネートなどの情報を発信。フォロワー数が多いインフルエンサーのようなスタッフもおり、スタッフ目当てに店舗に訪れる客もいるという。

韓国ブランドを着た「エーランド」のスタッフ。大きめのトップスにショートパンツを合わせるのがはやり(東京都渋谷区で)=橘薫撮影

店内は細い道の両側に建物がひしめくソウルの街並みをイメージし、商品棚を迷路のように配置した。営業部長の樋口和之さんは「韓国に行ったような気分になれる空間にした」と説明する。ピンクのセーターを購入した東京都の女子大学生(19)は「日本ブランドにはない、鮮やかな色遣いが好き」と話した。

東京・渋谷にオープンした韓国発のセレクトショップ「エーランド」

世界的な有名ブランドと協業する韓国ブランドも出てきた。韓国の気鋭のストリートブランド、アーダーエラーはメゾンキツネと協業し、青いキツネをあしらったTシャツなどを販売した。通販サイト「ディーホリック」など、韓国で仕入れた服やコスメなどを扱う通販サイトが充実してきたことも、日本やアジアでの韓国ファッション流行に一役買っているようだ。

人気の背景について、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」のプロジェクトマネジャー、斎藤春奈さんは「K―POPアイドルがはやり、彼らの洗練されたファッションも憧れの的」と指摘する。韓国アイドルの私服や衣装についてまとめたSNSのアカウントがいくつも開設され、アイドルがどんなものを着用するか、興味関心を持っている若者は多いという。デザイン性に優れたパンツが数千円で購入できるなど、価格の安さも魅力だ。斎藤さんは「知名度が高いブランドとの協業などを通じ、韓国ファッションはより大衆化する可能性がある」としている。

 江野沢愛美さんの着こなし「スタイルよく見せる」

韓国の制服姿で、街歩きを楽しむ江野沢さん(本人のインスタグラムから)

韓国ファッション好きというモデルの江野沢愛美さん(24)に、その魅力を聞いた。

東方神起や少女時代にハマって、中学生になると新大久保でコスメを買い、韓国のアイドルが着る服をチェックするように。スキニーデニムにオーバーサイズのパーカ、黒縁眼鏡といったスタイルをまねしました。

日本のファッションはいかにかわいく見せるか、韓国ファッションはいかにスタイルをよく見せるかに主眼が置かれている気がします。韓国ファッションだと自分の背の高さを生かすことができます。ユニークなデザインが多いのも魅力ですね。

コロナ禍の前は年4回は韓国に渡航し、買い物を楽しんでいました。日本をたつ時、ほぼ空っぽのスーツケースは、帰りには買い込んだ服やインテリア雑貨などでいっぱいになります。韓国は流行の移り変わりが早く、行く度に新たな発見があって面白いです。(読売新聞生活部 山村翠)

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