結婚式にオンラインでの参加を求められたら、服装は?ご祝儀は? 

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ウィズコロナの時代の新しい試みとして、結婚式の様子を配信するサービスを行う式場が出てきました。「友人の結婚式、リモートでも配信するから見てと言われたけれど……」という女性の投稿が、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には寄せられています。リモート参加だと、服装やご祝儀などをどう扱えばよいか分からず、モヤモヤした気持ちになる人も少なくないようです。結婚式のお祝いスタイルはどう変わっていくのでしょうか。

自宅でモニター越しの結婚式、面白くない

トピ主の「りり」さんは地方在住の女性。コロナの影響で延期されていた友人の結婚式が、11月に東京で開かれることになり、友人から出席を打診されました。遠方のため、家族と話し合って欠席することにしましたが、この友人は「リモート配信もするから見ることできる?」と誘ってくれたそう。「ご祝儀なんて気にしないで」とも言われましたが、現金書留で送るべきなのか、それともプレゼントの品を贈るかなど、いろいろ考えているうちに、リモート参加自体に意味を感じなくなってきました。

「オシャレをして会場に行き食事を楽しみながら新郎新婦の姿を見たり、共通の友人と会話したりすることが結婚式の楽しいところだと思っているので、自分の家でモニター越しに(式を)見ても面白くないですし、退屈だと思ってしまいます」とつづり、「結婚式にリモート参加した方いますか? 正直なところ感想はどうでしたか?」と呼びかけました。

この投稿に様々な反響が寄せられています。「ハニワ」さんは、「こんなご時世で結婚式をするのは大変だと思いますが、リモート参加はなんか違う気がするんですよね」とコメント。「ぴよ」さんも、「(画面越しに)おめでとう感のある表情も作らないといけないのか、ジェスチャーで拍手しなくちゃいけないのかと考えるだけで面倒臭い」と言います。

自由度が高く、低コスト…の声も

親戚の結婚式にリモートで参加した「美波」さんによると、「画質があまり良くなくて、何が何だかわかりませんでした(笑)」。ゲストが常に画面越しに顔を出す義務はないとして、「見たいところだけ見る、でいいと思います」とアドバイスします。

一方、「今後そんな結婚式が増えるのかもしれませんね」と答えたのは、「案外楽しいかも」さん。「オシャレして、自分の好きな料理とシャンパンかワインを用意して参加。見るだけなら家族の参加も自由だろうし、お祝いする人は多い方が本人たちも喜びそう」と、直接参加するより自由度が高いというメリットに触れました。ほかにも「会場への移動はなし、交通費もかからない、身支度も適度でいいので、案外楽チンかもしれませんね」という声も寄せられました。

オンライン結婚式「なし」派が87%

結婚式についてチャットで相談できる「PLACOLE WEDDING(プラコレ・ウェディング)」を運営する「冒険社プラコレ」(本社・神奈川)は6月、「オンライン結婚式」についてアンケート調査をしました。20~30歳代の女性1600人ほどに「オンライン結婚式ってどう思う?」と尋ねたところ、87%が「なし」と回答。理由として、「同じ空間で直接会いたい」「意味を見いだせない」「自己満足に感じる」などがあがりました。

冒険社プラコレ提供

さらに、オンライン結婚式に誘われた場合、半数以上が「参加を断るかも」と答えています。「ご祝儀の金額が気になる」「服装など身だしなみはどうするの?」「離席はできるのか」など、結婚式の新しい様式に対して、疑問を持っている人が少なくないようです。

ただ、全体の1%にあたる20人は、「リモート参加したことがある」と答え、「途中で飽きてしまった」などのマイナス面以外に、「コロナ禍では良い判断だったと思う」「好きなタイミングで子供をあやすことができて良かった」などの声もありました。

コロナ禍で言葉が一人歩きした「オンライン結婚式」

「アンケートした時点では、『オンライン○○』が流行し、『オンライン結婚式』という言葉が一人歩きしてしまった感じがあります。招待者のほとんどにオンラインで出席してもらって挙式するというイメージもあって、実際に行った新郎新婦は多くなかったと思います」と同社広報の武藤みなみさんは指摘します。

武藤さんによると、外出自粛で、結婚式の延期が相次いだ春先と違って、今は新型コロナの感染対策を行いながら結婚式を挙げるカップルが増加。オンラインでの参加は、感染リスクの高い祖父母や、遠方で出席できない親しい友人だけにお願いする“演出”として定着しつつあります。

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「どんなことが行われるか、事前に細かなタイムスケジュールを送ったり、プロの司会者に進行を任せたり。リモートでの参加者の不安を解消しようと、式場も日々模索しています」と武藤さん。「新郎新婦も、新しい様式に不安もあるかとは思いますが、『ずっと画面の前にいなくていいからね』など、ゲストへの心配りをするといいかもしれません」と話します。

最近では、画面越しに「一緒に参加している」感覚を高めるために、ご祝儀の代わりになる投げ銭システムや、地域は限られますが、リモート参加者の自宅に料理を届けるケータリングサービスも登場しているそうです。

結婚式は、人生の晴れ舞台。リモート参加にモヤモヤするのは、せっかくなら駆けつけて一緒に楽しい時間を過ごしたいのに、それができない残念さもあるからかもしれません。お祝いの演出として、どんなふうに定着していくのか、参加する側にとっても関心は高そうです。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

【紹介したトピ】
結婚式のリモート参加について

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