インスタで人気!コロナ禍でも楽しめる「ぬい撮り」のコツ

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空色の花畑をぬいぐるみが見に来たような雰囲気で(国営ひたち海浜公園で、小澤さん提供)

旅行などに出かける際、ぬいぐるみを持参し、風景などと一緒に写真におさめる「ぬい撮り」が若い世代に人気だ。新型コロナウイルスの影響で遠出はしにくいが、家の中や近隣の散歩などでも挑戦できそうだ。

インスタで人気に、物語を想像して楽しむ

東京都立川市のフリーター、小澤海鈴さん(22)は、3年ほど前からぬい撮りを楽しんでいる。絵本の人気キャラクターや猫のぬいぐるみを旅行先に持参し、観光スポットや美しい風景などを背景に撮影する。

これまでに茨城県の国営ひたち海浜公園や、名古屋城、広島県の宮島などに出かけた。撮った写真はインスタグラムに投稿する。「自分の顔が写った写真を投稿するのは抵抗があるが、普通の風景写真では物足りない。ぬいぐるみと一緒なら見た目もかわいいし、思い出としてより強く残る」と魅力を語る。

コロナ禍で外出しにくい今は、自宅で飼い犬とぬいぐるみを一緒に撮って楽しんでいる。

ぬい撮りは、SNSの広がりとともに4~5年前から愛好者が増え始め、関連商品も多く販売されている。

タカラトミーアーツは、2017年4月にぬい撮り専用のぬいぐるみシリーズ「ちょっこりさん」を発売。アニメやディズニーのキャラクターなど約300種類あり、これまでに累計200万個売れた。大きさは、高さ13センチ程度。座れるように設計されているほか、体の前で手を組んでいるため、カップの縁などに引っかけたり、小物を持たせたりしやすいのが特徴だ。

スマホに取り付け、ぬいぐるみをアームに挟んで撮影する「ぬいしょっと」

撮影を補助するユニークな道具もある。アイデア商品を扱う「サイプラス」(奈良県橿原市)は今年1月、ぬいぐるみを固定できるアーム「ぬいしょっと」(1738円税込み)を発売。アームの長さは25センチで、スマートフォンに取り付けて使う。ぬいぐるみをアームに挟めば、両手でスマホを操作できる。

考案したのは、同社の女性社員(30)。ぬい撮りが趣味だが、片手でぬいぐるみを持ち、もう片方の手でスマホを操作して撮影するのが難しく感じ、商品化したという。

緑を背景にぬいぐるみを撮影するゆりりーぬさん(右)とごーやさん(写真は、ゆりりーぬさん提供)

初心者がぬい撮りを楽しむにはどうすればいいだろう。姉妹でぬい撮りの情報や魅力などをインターネットで発信しているゆりりーぬさんと、妹のごーやさんに聞いた。

まず、ぬいぐるみは10センチ程度と小ぶりで、自立可能なタイプがお薦めだという。「持ち運びしやすく、料理とも一緒に撮りやすい」とゆりりーぬさん。ぬいぐるみがうらやましそうに料理を見る様子など、自分なりに物語を想像しながら撮ると楽しさが増す。

長野県の避暑地の朝市で購入した野菜とぬいぐるみを一緒に撮影(写真は、ゆりりーぬさん提供)

外で撮る場合は、コースターや鍋敷きなどを敷けば、汚れがつかず、おしゃれな雰囲気に。小さなバッグを持たせ、ぬいぐるみが旅行に来た設定にするなど工夫するのも楽しい。

風景を背景に撮る場合、ピントを手前のぬいぐるみに合わせるか、背景に合わせるかで悩む人が多い。ごーやさんは「風景にピントを合わせたい時は、風景に見入るぬいぐるみの後ろ姿を撮るとかわいい。正面を向かせて記念写真を撮る時はぬいぐるみに合わせてもいい。自由に撮って楽しんで」と話す。

ただし、撮影に夢中になって通行の邪魔にならないように、マナーを守って楽しみたい。

(読売新聞生活部 板東玲子)