五輪目指す体操・寺本、トランポリン・森、試合の合間の一瞬

美しきアスリートたち(上)

体操の世界選手権に出場した寺本明日香選手(2019年10月3日、ドイツ)

東京五輪は延期になりましたが、スポーツの魅力やすばらしさは変わりません。読売新聞のカメラマンたちは、競技に全身全霊を傾けてきた選手たちの姿を追いかけてきました。この1年間に撮影した写真から、美しきアスリートたちの姿を紹介します。

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三浦邦彦カメラマンは、アスリートの内面が出るような写真をピックアップしました。2019年の体操世界選手権の寺本明日香選手(ミキハウス)の写真は、女子団体で五輪出場がかなうかどうかの大事な場面。「望遠で撮影し、試合前の緊張感を表現しました」。トランポリンの森ひかる選手(金沢学院大クラブ)は、世界選手権での金メダルがかかっていて、得点を待つシーンです。「天真爛漫な感じの選手なのですが、このときは普段とはちょっと違う一面を見た気がして。その緊張感が伝われば」

トランポリンの森ひかる選手。世界選手権で(2019年12月1日、東京)

「五輪本番に向けて、独自の視点での撮影に挑戦しています」と、三浦カメラマン。現場の光の当たり具合を見て、光線を強調したり、シャッタースピードを遅くして実験的な写真を撮影したり。

トランポリンの世界選手権で、土井畑知里選手の演技(2019年11月30日、東京)
体操の世界選手権で床の演技をするアメリカの選手(2019年10月8日、ドイツ)

「体操の世界選手権では、アメリカのユニホームがきらきらしていて面白かったので、床の演技で回転している選手をスローシャッターでとらえました。朝から晩まで約10日も演技を見ているので、明日はどんなのを狙おうかとワクワクしながら撮影に臨んでいます」

東京都品川区で行われたビーチバレーの世界大会では、東京らしい風景を撮りたいと、レインボーブリッジと東京タワーが同時に映る撮影スポットを探し回りました。脚立に登っての撮影で、選手がその高さまでジャンプしたときに撮れた一枚です。

FIVBビーチバレーボールワールドツアー2019(2019年7月26日、東京)

アスリートたちは日々、努力を積み重ねています。「選手が喜んでくれるような、競技の美しさや厳しさを表現できたら。インスタでも写真を紹介しているので、選手本人から連絡がくることもあって、やりがいにつながっています。これからも、独自の視点でスポーツの魅力を表現し続けます」

(写真=読売新聞写真部・三浦邦彦撮影)

読売新聞写真部のスポーツ写真は、「THE MOMENT」で見ることができます。