自分をプロデュースするために、大切なこと

ソニンの明日は笑顔vol.2

「誰かの真似まねではなく、ありのままの自分の魅力を出して下さい」
今、ちまたで人気のアイドルオーディション番組でよくプロデューサーが発する言葉。
難しいなぁ。
二十歳にも満たない若い子達はこれを理解して実現出来るのだろうか。

ふと、自分がアイドルデビュー前のレッスンで、事務所の社長に言われたことを思い出した。
「オリジナル、オリジナルって、他人の真似が出来てから言いなさい」
私は、オリジナルを主張してたみたい。冒頭の言葉とは真反対だ。

“ありのまま”の姿が世の中で素晴らしいとされる近年。
個性こそが、その人の魅力を輝かせ、何もかもを成功へ導いてくれるかのように。
自分の魅力ってなんだろう、自分らしさってなんだろう。
どうしたら自分は自分の良さを生かせるのだろう。

この仕事をしていると、自然と客観的に自分を見る機会が多い。毎日鏡で顔も身体もくまなくチェックするし(これはもう職業病)、歌手や女優業をしていると、自分の声や、しゃべり方、表情の作り方や、くせ、すべて映像や音で見聞きするし(見るのが嫌になる時もある)、それが他人にどう見えているかを耳にもする(塞ぎたくてもやっぱり気になる)。

基本、他人を気にして、自分と比べるって事は反対ですが(更にとがめるなんてもっての外)、仮に自分をプロデュースしたい気持ちがあるなら、ひたすら自分を客観的に見て、そして他人からの見え方を参考にするのはかなり近道かもしれない。他人の意見が重要なのは、自分が思っているより、良く見えてる事もあれば、自分で気づかないところまで他人は見てたりもするから(ちゃんと信頼できる人の意見ね)。

自分はダメだ、そんな思いこみや誤解をしたら最後、一生魅力的になれない。

《客観的に見る力》、それをつけることが、自分のことも他人のことも“見られるように”なる秘訣ひけつ

デビュー前の私は、一丁前に自分の個性を主張していたみたいだけど、その時は本当の意味で“客観的に”、自分のことをわかっていなかったのでしょうね。だから、あの当時の社長の言葉にも暗に含まれていたのかもしれない。
「自分の実力わかってる?」ってね。

自分も他人も受け入れる

自分だけでなく、避けて通れない、向き合わなくてはならないあの人物と、どううまく接すれば、どう伝えれば、どうコントロールすれば、と直面する事もしばしば。

私もお芝居のワークショップをしているので、生徒さんと向き合って短時間で見抜いてアドバイスをしなくてはならない環境になる事があるけど、結局は自分を客観視する場合と同じで、その人の事を知ってあげなければならない。 もちろん“見抜く力”というセンスも関係してはくるだろうけど、超能力者じゃないんだから、その人のデータを知った上でないと、瞬時に見抜くには限界がある。あらかじめ、周りからの声や、相手方のプロフィール、発する文章や言葉から相手を前準備として知ること。そうでないと、いくら気を使った言葉や行動を取ったつもりでも、その人には伝わらないし、変えることも交わることもできない。

自分の事であっても他人の事であっても、やはり一番大切なのは、受け入れる事。
いくら客観視から見えてきたものが辛く厳しくても、否定するのではなく、受け入れた状態から努力することが私の信念。

それでも迷った時は、結局自分がどうしたいか、自分はどんな自分が好きなのか。

世間体を気にするのか、自我を優先するか。
どっちを選べという事でなく、私はハイブリットしていくのが一番良いと思っている。

私はどんなにカブトムシのようだと言われても、今夏もスイカを主食に食べるし、スナイデルが可愛いと思っても華奢きゃしゃな洋服なので、アクセサリーだけに留めるというスタイル。
リスクもリターンも自分で選んで自分で責任取るんだっていうスタイル。
スイカの匂いが嫌いな私の周りの人、ごめんね。

【ソニンのお気に入り】
家にいくつ鏡がありますか? 私は洗面所と、姿見と、あとは化粧用に小さい手鏡もあるな。外に出るとほとんど鏡、見ないんです私。「見ないようにしている」が正しいかも(仕事しているときは別ね)。鏡ばっかり見ているところを“見られる”と、なんだか気まずいじゃない?(そう、気にしているのよ笑) そこで私が持ってる秘密アイテムが、これ。“実は鏡なのスマホカバー”! 鏡見てるってバレないし、こまめに身だしなみチェックできるし、おすすめ。

ソニン
女優

1983年、高知県出身。ダンスユニット「EE JUMP」としてデビュー後、バラエティー番組などで活躍。現在は舞台を中心に活動。2016年に菊田一夫演劇賞、19年には読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。

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