目隠しすべき? パソコンのウェブカメラに潜む危険とは

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写真はイメージです

オンラインでの会議や飲み会などの時に役立つパソコン内蔵のウェブカメラ。盗撮などを防ぐため、ふだんはシールなどを貼って目隠ししている人が少なくないようで、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、「パソコンのカメラレンズを塞いでいますか?」と尋ねる投稿が寄せられました。どうすべきなのか、専門家に聞きました。

シールなどでレンズをふさぐ

パソコン内蔵カメラのレンズの上に、小さい紙をマスキングテープで張り付けているトピ主「ヤヤネン」さん。友人とオンライン飲み会をやろうと盛り上がった時、「やるなら(紙を)はずさなければ」と話したところ、友人が「私も塞いでいる」と言いました。会社の同僚に聞くと、やはり「カメラが気になってレンズを塞いでいる」と話したそうです。

元々、ドラマのワンシーンで、パソコンがハッキングされて内蔵カメラで部屋の様子が探られるのを見て、塞ぎ始めたという「ヤヤネン」さん。夫からは「妄想が過ぎる」と笑われましたが、「結構、そういう人は多いのでは」と思い、発言小町に書き込みました。

この投稿に30通近い反響がありました。

「パソコンを買ったばかりの頃、自分では何もしていないつもりなのに突然、画面に自分の顔が映ったんです。遠隔操作もできるとどこかに書いてあったし、誰かに乗っ取られたら、と怖くなって、花のシールで塞ぎました」(「めんどくさがり」さん)。

「カメラとマイクの設定をオフにしています。目隠しシールも貼っています。貼っている理由ですが、パソコンは自動アップデートの際、設定をデフォルト(初期値)に戻したり、新しい推奨基準に変えてしまったりすることがあるからです」(「はい」さん)。

「以前ワイドショーで、やはり他人のPCを遠隔で操作してカメラで盗み撮りする人たちがいるというのを見て、すぐにマスキングテープで塞ぎました。その時はちょっと明るめの色のものしか手元になかったので、二重にしています。PCに詳しくないし、物理的に塞ぐのが一番安心かな、と」(「匿名」さん)。

いずれも、ハッキングや盗撮、誤作動などを防止し、安心してパソコンを利用するための自衛策として、物理的にカメラを塞いでいる様子です。

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「(パソコンに)はじめから手でスライドさせるシャッターが付いていました。スパムメールで『あなたの恥ずかしい動画を保存したから金を送れ』」みたいなのが来ますが、カメラを塞いでいないと、不安になるかもしれませんね。とはいえ、コロナの影響もあり、ビデオ会議も多いので、いちいちふさがないことが多いです」(「やま」さん)。

物理的に目隠しをするのが確実

全国約300拠点で一般家庭向けにパソコンの出張訪問修理サービス「ドクター・ホームネット」を展開している日本PCサービス株式会社(本社・大阪府吹田市)で、パソコン内蔵ウェブカメラについて聞きました。

同社FS直営店事業部大阪支部の店長代理、名取勇さんは「ウェブカメラは、とても便利なもので、例えば、子供が寝ついた後に隣室で子供の様子をそっと見守ることができるなど、いろいろな使い方ができます。でも、インターネットに接続して使うという特性上、悪意を持った何者かにアクセスされる危険が潜んでいます」と話します。

具体的には、パソコンをハッキングした第三者が勝手にカメラを起動すれば、気づかないうちに生活をのぞき見される恐れがあります。盗撮映像を脅しの材料に使った迷惑メールが送られているケースもあります。

名取さんは「一番重きを置いてほしいのは、パソコン自体のセキュリティー対策です。第三者にハッキングされるリスクを下げるためセキュリティーソフトは最新版にしておくこと。また、カメラの設定をオフにする方法についても習得しておくことが大事です。そうした対策を実施したうえでも、マルウェア(悪意のあるプログラム)をすべて撃退するのはなかなか難しいので、物理的に目隠しをすることが確実です」とアドバイスします。

テープやシールで目隠しした場合は、粘着力に注意すること。カメラを使いたくなった時にうまく剥がせるタイプのものを選ぶ必要があります。最近は、使わない時だけシャッターを閉めるスライド式のものが市販されているので、活用するのも良いそうです。

オンラインでの会議や飲み会が日常化した今こそ、ウェブカメラを決して悪用されないよう、セキュリティー対策はしっかり講じておきたいものです。

(読売新聞メディア局編集部 永原香代子)

【紹介したトピ】
▽(駄)パソコンのカメラレンズを塞いでいますか?

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