「月の願い事」に隠された秘密 手放したいことは何ですか? 

ソニンの明日は笑顔vol.1

満月には願い事を書くわけではないんですって!
今まで”満月新月好き”をうたっていた自分に恥じた最近。

神社でお賽銭さいせんを投げて、新月にピンク色の紙に書いて、最適のお守りを身につけて。

誰だって願いをそこかしこで持っていて、
誰だって願いをかなえてくれる存在が欲しい。

こんにちは。新しく連載を始めた、歌手・女優のソニンです。
皆さん、願い事していますか?
こうなってほしい、こうあってほしい。
なんだか可愛らしいイメージですが、その必死度は人によりますよねえ…

その願い、叶いましたか?叶えてきましたか?

芸能人なんて、芸能界に入れただけで、人生の最大な願い事を叶えたようなものではないか。
確かに。ただ、ここだけの話、私の場合、大きな願い事だと思って動いたわけではないのが正直なところ。別の進路を考えていた私は、コレジャナイ違和感を感じていた頃に、同世代のアイドルのライブを見て、衝撃を受け、「私も自分が感じたみたいに人に感動を与えるあそこに立ちたい」とたった一夜で決断して、ただただ猪突ちょとつ猛進に自分の直感を信じて行動に移したら、この世界に入っていた。だけど、あの時は若かったから。後先考えずガムシャラだった。しかしながら衝動で動いたからこそ、結果願いを叶える事ができたのかも知れない。若い時の願いの叶え方なんて、熱ひとつ。
そうして業界に入ってからは、追い付かない周りと自分との様々な差に悩まされることばかりだったけど。
だからか、徐々に、慎重になっていった気がする。

そして今の私は、お参りに行ったり、お守り買ったり、月の願い事をしているわけで。

女性と月の関係は密接で、20代後半から、新月満月のサイクルを意識し始めた。
そこで知った月の願い事は、人生の節目節目で、神頼みならぬ月頼みで、行ってきた。
満月は、お財布フリフリ、新月はお願い事を書く。
ただ、満月に書きごとはしてこなかった気がする。
そしてつい最近知った、満月には、断ちたいことや手放すものを書くのだと。
私はこれに随分と考えさせられた。
『断ちたいこと…今捨てたいもの…。今煩わしているこの居心地の良くない感情だ。それを手放すためには…』とペンを走らせていくと、その不幸を招くような根源を禁止することを書かされている!そう、“書かされる”!!
この満月の願い事ルールは、一人称が主語であり、「出来ますように」ではなく宣言や過去形の、肯定文でなくてはいけない。
「友達がライフステージの進め方の差を見せつけてこなくなって、気になりませんように」
ではなく、「私は、友達が見せてくるライフステージの進め方の差を気にも留めなくなりました」と書くのだ。
どうです?自発的に行動してるし、完了しちゃってるし、これはもう自分で叶えるしかなくなってしまう。願うつもりが、結局自分自身の行動や思考を改め、自らアクションを起こして変えていかねばならない…。結局は、願い事ってどのアイテムもツールも、自分と向き合うためのきっかけなのだろうと気付かされた。

私は今回、良くない人間関係の状態を断ちたくて、それを書いたのだけれど、自分から意識して関わらない選択をし始めたから、随分と楽になりました。

満月の日に、気づかせられたことがもうひとつ。
何かを捨てることもしなくてはいけないと。
結局は新月と満月にするこの”月の願い”は『願いを叶えるためには、願うことも捨てることもしなくてはならない』ことを込めているのかもしれない。
“得たいなら、何かを捨てろ”、というところかな。
もしかしたら、そうすることで、もっと簡単に叶えられちゃうかも?
ま、そんな甘くないか。

実のところ、今まで私は願いを叶えるために歩いてきた感覚はない。
思い返せば、叶ってたであろう瞬間にはもう次を見てて、その願いはすでに今の願いではなくなっている。
自分は永遠に成長し続ける人間でありたいと、可能性が限り無い人になりたいと思っているからかもしれない。
結果、他人から見ると、願いを叶え続けているように見えてるかもしれないけど。
他人から見るとね。
他人と比べてると願いは叶わないよね。
これからは、月の願い事に習って、自分の在りたい方向を確認してあげて、自分で調整して、簡単に叶えようっと。そう、願いたい。あれ。

【ソニンのお気に入り】
満月や新月にたきたくなるセージ。基本的に、束状の物を使っているんだけど、今劇場の楽屋にあるから、家ではこんな感じでたいてます。最近、香皿ですてきなアバロンシェル(アワビ貝の一種)を見つけました。見ているだけで美しくて心が癒やされるお気に入り。どうしても嫌な感情が自分にまとわりついて離れないとき、セージで浄化させています。

ソニン
女優

1983年、高知県出身。ダンスユニット「EE JUMP」としてデビュー後、バラエティー番組などで活躍。現在は舞台を中心に活動。2016年に菊田一夫演劇賞、19年には読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。

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