未婚男女の8割が「欲しい」…アフターコロナの婚活市場は?

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新型コロナウイルス感染拡大の前よりも「結婚したい」という思いが強まっている未婚男女が約8割に上ることが、イベントサイト運営会社「リンクバル」(本社・東京)が実施したアンケート調査で明らかになりました。婚活を望みながら、外出自粛を求められた状況下では、「オンライン婚活」が注目を集めましたが、今後の婚活市場はどうなるのか。オンライン婚活で留意すべきことは何か。専門家に聞きました。

新型コロナで「以前よりパートナーが欲しくなった」8割

リンクバルは5月中旬、20歳以上の男女467人を対象に、インターネット上で「オンライン婚活に関する意識調査」を実施。「新型コロナの影響で、以前よりパートナーが欲しいと思うようになりましたか」との質問に対し、「とても思う」「思う」「どちらかといえば思う」が計79%に達しました。

リンクバルの調査より

思うようになった理由として、「このような事態が起きたことによって、互いに心配し合える、気遣いし合える存在が欲しいと思った」(20歳代、女性)、「ストレスを発散できない環境になり、心の支えになる人が欲しいと思った」(30歳代、女性)といったコメントが寄せられています。

募る孤独感や経済面への不安・・・未曽有の事態で高まる欲求

災害時や不況時に結婚願望が高まり、婚活が盛んになる傾向は、これまでにも見られました。東日本大震災の際には、婚活する女性が増え、大切な人との心のつながりをより重視した「絆婚」という言葉も生まれました。

ただし、今回のコロナ禍では、少し様相が違うようです。「自由に外出できず、世界的に日常生活が脅かされる未曽有の状況が続き、孤独感や経済面への不安から、これまでになく切羽詰まっている人が少なくありません」。婚活アドバイザー・植草美幸さんはそう話します。植草さんの運営する結婚相談所や、出演しているラジオ番組でも、相談が急増しているといいます。

「今まで全く結婚願望がなかった」という人からの相談も。ある40歳代の女性は、「自分には仕事があると思って頑張ってきたが、コロナで会社は報いてくれないことが分かった。人と接しない毎日の中で、『子どもやパートナーを作らず、何も残さずに死ぬのか』と不安になりました」と漏らしたそうです。

新型コロナが収束せず、対面での活動がしづらい状況でも、オンライン上でお見合いする人や自分磨きをする人、結婚観を見直す人など、様々な方法で準備は進めているそうです。植草さんは「外出しやすい時期が来れば、一斉に活動が本格化し、婚活市場は一気に盛り上がるでしょう。男女ともに、安定した職業の人気が高まりそうです」と予測します。

オンライン婚活、3つの落とし穴

今後さらに活発化すると見込まれるのが、「オンライン婚活」。リンクバルの調査では、61%が「オンライン婚活に興味がある」と回答。自宅でリラックスしながら婚活ができることや、低コストなどを理由に、リアルな婚活より「気軽だと思う」人は、62%に上っています。

植草さんの結婚相談所でも、「オンラインお見合い」サービスが人気を呼んでいます。オンラインで3、4回デートを重ね、初めての顔合わせでプロポーズしたケースもあるそう。通常のお見合いだと40%ほどの交際率も、オンラインでは65%にはね上がります。効果が高いように見えるオンライン婚活ですが、植草さんは三つの注意点を挙げます。

〈1〉 相手の結婚条件や家庭観をしっかり把握する

オンライン上で、複数人と同時並行で交際する人も珍しくありません。そのため、結婚に対する相手の「本気度」を確認する必要があります。「寂しい時には、“楽しい恋愛”にひかれ、焦りからダメンズを捕まえがち。結婚観や家庭観をすり合わせ、一緒に『未来予想図』を描ける人かどうかを、しっかり見極めることが大切です」(植草さん)。

〈2〉 オンライン上の第一印象は0.5秒。見た目の研究が必要

相手の第一印象は通常、会って3~4秒の間に顔やスタイルを見て決まると言われています。ところが、オンライン上だと、0.5秒で画面越しの顔を見ただけで決まってしまうのだそうです。「男性ウケがよいといわれる薄化粧でも、画面越しではノーメイクに見えます。映り方やライティングにも気を配り、マカロンカラーよりも少し濃い色の服を選びましょう」と植草さんはアドバイスします。

〈3〉 危機意識をしっかり持って、サービスを利用する

詐欺や性被害に遭う人が増えています。オンライン上では気軽にやりとりできるため、相手との距離を近く感じる人もいるはず。植草さんは、「仲良くなって『裸を見せて』などと言われても、それを『愛されている』と勘違いしてはいけません。気軽に使えるサービスだからこそ、誰でも悪用できることを肝に銘じてください」と注意を促しています。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

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