長友も支援、コロナで苦境のひとり親家庭に食料品を届けよう

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、仕事を失うなど苦境に立たされている人は多いことでしょう。中でも、ひとりで子供を育てているシングルマザーは、休校中の子供の世話もあって、経済的にも精神的にもより厳しい状況にいるのではないでしょうか。そうしたひとり親家庭を支援しようという民間の動きも活発になってきました。「ステイホーム週間」となった今年の大型連休は、誰かの役に立つことも考えてはどうでしょうか。

経済的な打撃深刻

「2ヶ月収入なし決定です」
読売新聞の運営する掲示板サイト「発言小町」に4月上旬、こんなタイトルのトピが掲載されました。トピ主の「ささら」さんは、インストラクター 、講師、司会などを掛け持ちしていたシングルマザー。それが、新型コロナの影響で仕事がなくなり、2か月無収入になってしまったそう。「どうしたらいいのでしょうか。みなさん不安になるのは同じですよね。通帳残高のマイナスが増え続けるのを見ながらの生活です」とつづりました。

ひとり親家庭を支援している認定NPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」が4月初めに会員に行った緊急アンケート(有効回答211)からは、困窮している状況が浮かび上がります。新型コロナによって収入が減少した世帯が48.6%、収入がなくなる世帯も5.8%。すぐに現金給付がほしいという人が78.1%に上っています。

子供たちに食事を届ける

こうした中、生活の苦しい家庭の子供たちに食料品を配る活動が広がっています。

東京都世田谷区では、子育て支援団体「北沢おせっかいクラブ」「NPO法人せたがや子育てネット」の働きかけで、子供たちの食事を支援する「せたがやこどもフードパントリー」という活動が行われています。

一般からの寄付も呼びかけています。Amazonの専用のページに、レトルトのカレーやごはんなど必要としている食品をが並んでおり、選んで会計すれば、商品が同団体に届けられる仕組みです。団体では、こうして寄付された食品を配布したり、寄付金で購入したおかずを配ったりしています。

これまで学校給食の費用が免除されていた家庭では、学校が休校になることで子供の食費が家計にのしかかります。「お菓子や果物は買えないので、『デザートだ! おやつもある』と子供が喜ぶ顔を見られて良かったです。本当にありがとうございました」「支援を受けたければ、受けていいんだなという印象を持ちました。食料があるというのは安心感に直結します」。食料品を受け取った家庭からは、こうした感謝の声が寄せられています。

活動に携わっている松田妙子さんは、「日に日に支援を必要としている人が増えています。収入がなくなり、今日、明日のことが立ちゆかない家庭に対し、地域でできることを取り組んでいきたい」と話します。

長友選手 #ひとり親をみんなで支えよう

一方、サッカー選手の長友佑都さんは、「#ひとり親をみんなで支えよう」をテーマに、クラウドファンディングで寄付を募っています。目標額は5000万円。各地の支援団体などを通じて、お米やレトルト食品の送付や相談の受け付け、無料保育などを行う計画です。募集は5月11日までで、目標額に達しなくても、寄付金はすべて支援に充てられます。事業の運営は認定NPO法人フローレンスが担当します。寄付に関する詳細は、こちら

ひとり親家庭への支援を呼びかける長友選手の動画の一場面

長友選手はプロジェクトに際して、こうコメントしています。「僕は幼い頃、母に女手一つで3人の兄弟を育ててもらいました。幼いながらも経済的に厳しかったのは理解しています。それでも一生懸命母の働く姿を見てきました。そして自分が大きくなったら絶対に母に恩返しをすると決めました」「ひとり親世帯はただでさえ厳しい状況にもかかわらず、コロナの影響によってさらに厳しい状況になっています。僕自身日本代表として皆さんにたくさんのパワーをもらってここまで走ってきました。次は僕がパワーを届ける番だと思います」

息の長いサポートを

「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」の赤石千衣子理事長は、女性たちへの支援の輪が広がっていると実感しています。「フードパントリーのボランティアに応募してくれる人もいますし、クレジットカードでの寄付もいただいています。中には、支援団体のホームページの改善策を提案してくれる人も。何か役に立ちたいという気持ちが伝わってきます」と赤石さん。

ただ、ボランティア活動も「3密」を避けなければならず、マッチングにも時間がかかるなど、普段通りにはいきません。その上で、赤石さんは、「食料ならお米は必ず喜ばれます。苦しい状況はしばらく続きますので、息の長い支援をお願いしたい」と継続的なサポートを呼びかけています。

シングルマザーサポート団体全国協議会のサイトでは、全国各地のひとり親家庭支援団体とその寄付先を紹介しています。各団体では、食事の支援や相談業務などを行っています。身近で行われている活動を調べ、自分のできる範囲で手助けすることも考えてみてください。

(読売新聞メディア局 小坂佳子)

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