外出自粛の気晴らしに…話題の「オンライン飲み会」をやってみた

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新型コロナウイルスの感染拡大によって外出自粛を余儀なくされるなか、自宅にいながら友人や同僚と会食気分を味わう「オンライン飲み会」の人気が高まっています。画面越しにどんな飲み会が繰り広げられるのか、記者も挑戦してみました。

「たくのむ」で女子会

今回、企画したのは、10年来の友達3人とのオンライン女子会。オンライン飲み会サービス「たくのむ」を使ってみました。

「たくのむ」は、3月28日にサービス提供を始めました。アプリをダウンロードしたりログインしたりといった手続きが要らないのが特徴。サイトからボタン一つで「飲み会ルーム」を作成し、表示されたURLをメンバーと共有するだけで、すぐにビデオ通話を始められます。

推奨環境は、パソコンのほか、iOS13とAndroid10以上。Internet Explorerでは利用できないそうです。

「飲み会ルームを作成する」のボタンを押して、1分もかからずに作成されたURLをメンバーに送りました。通常は6人まで無料で参加でき、4月中は最大12人までに開放しているそうです。

いつもの飲み会であれば、みんなの都合の良い日や食べ物の好き嫌いを聞き、店を予約して……といった準備が欠かせません。特に店選びは幹事のセンスが問われるので、つい身構えてしまいますが、今回はそんな気負いはありません。

飲み代にもお得感

最寄りのスーパーで食料を買い込み、ビデオ通話で相手に見える場所だけを片付けて、オンライン女子会がスタート。

「飲み会ルーム」に入ると、デスクトップ画面に夜桜とオレンジ色に光る東京タワーが映し出され、それを背景に記者を含めた4人の顔が表示されました。部屋着の人が多く、画面越しに部屋の様子も見えるため、まるで他人の「宅飲み」を垣間見ているような距離の近さを感じます。

グラスを片手に、画面に向かって乾杯。お酒やおつまみのチョイスはもちろん自由です。せっかくなので、記者はちょっとぜいたくなものを用意してみました。ミックスオリーブやサラミ、アンチョビなど、食材を含めて総額3000円ほど。家飲みにしては高くついたものの、いつもの飲み会であれば、ちょっとしたお店なら1次会で4000~6000円ほどかかると考えると、やはりお得感があります。

気遣っておつまみを小皿に盛るなどしてみましたが、ビデオ通話だと手元は全く見えませんでした。

お酒に弱い記者は、飲み会だとノンアルコールを注文する時、なぜか仲間に申し訳ない気持ちになるのですが、画面越しだとそれも気にせず、自分のペースで楽しめます。冷蔵庫の食材も消費できて、いいことずくめ。

ビデオ通話ならではの展開も

女子会では、ネイルやファンデーション、スカートなど身につけているものから会話が弾むことが多いもの。ところがこの日は、「今、食べているおつまみは何?」「部屋のインテリアが見たい!」などと、自宅でビデオ通話をしているからこそのテーマで盛り上がりました。

4人の話題は、部屋の模様替えに集中し、壁にかけるタイプの花瓶を披露した人もいれば、お気に入りのソファを見せてくれる人も。記者もノートパソコンを持って歩きながら、廊下や部屋の雰囲気を映して回りました。さらに、料理を作りながら会話に参加したり、収納ボックスの中身を整理しながら雑談したりするなど、いつも以上に自由な雰囲気の中、気づけば3時間以上が過ぎていました。100%だったパソコンの充電は、20%以下に。

お店の制限時間や終電の時間を気にする必要がなく、つい話し込んでしまうのが、オンライン飲み会のデメリットかもしれません。「たくのむ」には、時間制限を設ける機能もあります。誰かが飲み会ルームに入った時間からカウントが始まり、終了10分前になると教えてくれるそう。

全体を通して、オンライン通話にありがちな会話の時差はあまり感じませんでした。ただ、誰が話を切り出すか分からず、しゃべり始めるタイミングが重なる場面も。それでも、普通の女子会にはないテーマが新鮮で、楽しいひとときでした。

人と「つながる」ことを感じて、自由に楽しんで

「たくのむ」を運営する「1010(じゅーじゅー)」(本社・東京)代表取締役の清瀬史さんによると、今月12日時点で「たくのみ」で開かれた飲み会は約12万件で、延べ45万人が参加。外出自粛が続く中、清瀬さんの元には、離れて暮らす高齢の親とのやりとりに使いたいといった声が寄せられるなど、飲み会にとどまらず、使い道が広がりつつあるといいます。

「オンライン飲み会には、お酌をするなどのルールがありません。相手との関係性によっては、歯みがきしながらでもいいし、無理にしゃべらなくたっていい。自由に会えない状況だからこそ、『人とつながっている』ことを感じるため、自由な楽しみ方をしてほしい」と清瀬さん。ただし、「自分のペースで楽しめる上、金額を見たり注文をとったりするなどのクッションがないので、飲み過ぎには注意してくださいね」と笑いながらアドバイスしてくれました。

同社では今後、「たくのむ」に出前を注文できる機能を追加し、飲食店を支援する団体などに売り上げの一部を寄付するなど、新型コロナウイルスの影響で苦境に立たされている飲食業界をサポートする仕組みも展開していく予定といいます。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

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