緊急事態宣言で続く外出自粛…自宅で花を楽しむサービスに広がり

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hananeの「作れるサクチャン」

新型コロナウイルスの感染拡大によって、緊急事態宣言が発令されました。春の陽気の中、外出もままならない日が続き、うつうつとした気持ちでいる人も多いのではないでしょうか。そうした中、少しでも明るい気持ちで過ごそうと、自宅に飾った花の写真をSNSで公開して楽しむ人が増え、個人に自宅で花を楽しんでもらうサービスも広がりを見せています。

花を飾って、農家を支援

白いミニバラの一輪挿しや、淡いピンクのラナンキュラスやバラをぎゅっと束ねたブーケ。インスタグラムには今、自宅に飾った華やかな花の写真が数多く投稿されています。「#こんな時こそ花を」「#花のある暮らし」などのハッシュタグからは、外出自粛のストレスを花で癒やしたいという投稿者の思いが垣間見えます。

そんな中、東京・虎ノ門の生花販売店「hanane」は、花や花瓶などのセット「サクチャン」の販売を始めました。

インターネットで購入する場合は、送料込みで3300円(税込み)。2回目の注文以降は、花だけを1000円引きで購入できます。

セットは、同社のフラワーアーティストが選んだ四季折々の枝ものと花5本、花瓶が付いた「おうちでサクチャン」と、枝ものと花5本、器と給水スポンジなどが付いた「作れるサクチャン」の2種類。花瓶に挿すだけでおしゃれな花を楽しめる手軽さが魅力です。

hananeの取り組みは、新型コロナウイルスの影響に苦しむ業界をサポートする狙いもあります。卒業式や送別会といったイベントの中止が相次いで生花の需要が減り、栽培農家は花を廃棄しなければならない状況にあるといいます。

hananeは3月に、自宅用の「saku-chan~おうちでお花見~」の販売を始めました。当初は、4月3日までの期間限定販売の予定でしたが、反響が大きかったため、神奈川、千葉、愛知県の農家から廃棄予定だった花を買い取り、「サクチャン」セットの提供を続けることを決めました。hanane広報担当の河野紗也さんは「色とりどりの花やグリーンを飾ることで、お客様自身はもちろん、農家にも笑顔が広がっていってほしい」と話しています。

花の“サブスク”にも広がり

自宅に花が届く定額制サービス(サブスクリプション)も広がりを見せています。

国内最大級の花の定額制サービス「Bloomee LIFE(ブルーミーライフ)」は、全国の生花店と契約しており、自宅に近い店舗から花束が届きます。「体験プラン」(1回500円=送料別、税別)と「レギュラープラン」(1回800円=同)、「プレミアムプラン」(1回1200円=同)があり、配送の頻度は「毎週」か「隔週」のいずれかを選べます。

写真はイメージです

「medelu(メデル)」では、生産者と市場から直接仕入れた花を提供しています。プランは、「Liteコース」(1回780円=送料込み、税別)と「Basicコース」(1回1980円=同)。両コースとも、配送頻度は「毎週」か「隔週」のいずれか、到着予定日は「平日」か「週末」のいずれかを選択します。

初心者でも挑戦しやすい「一輪挿し」

花を飾ってみたいけれど、どうやったらおしゃれに飾れるかしら――そんなふうに考えている初心者に、日比谷花壇(本社・東京)のシニアデザイナー・福井崇史さんがおすすめするのが「一輪挿し」です。

葉や茎のグリーンを上手に取り入れるのが飾る時のポイント。花に葉が付いていなかったり、飾ってみてボリューム感が足りないと感じたりした時に、葉の多い植物を足してあげるといいとのこと。ガラス製で安定感のあるデザインの花瓶は、おしゃれなだけでなく、水の状態も一目で分かり、水替えのタイミングも分かりやすいといいます。

四季折々の花を部屋に飾って、「コロナ疲れ」を癒やしてみてはいかがでしょうか。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

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