感染拡大で続く自粛生活…コロナ疲れしないためにすべきこと

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猛威を振るう新型コロナウイルス。感染拡大防止の観点から、イベントや行事への参加、夜間外出の自粛が要請され、親族との交流さえ取りやめざるを得なくなるなど、私たちの暮らしに深刻な影響を及ぼしています。掲示板サイト「発言小町」には、「いまは我慢のとき」と励まし合う投稿が寄せられています。先行きが不透明な今、ストレスをためないためにすべきことを心理学の専門家に聞きました。

やりたいこと、しばらくの我慢

トピ主「kanon」さんは、新社会人の息子を持つ母親。3月27日に発言小町で「感染拡大からの各種自粛要請で、重苦しくストレス多いこの頃ですね。急激な悪化を防ぐためにも、今しばらく我慢の時は続きそうです。皆さんが、コロナ終息の暁にやりたいことはなんですか? 思い切り、感染のことなど気にせずに、やりたいこと!」と問いかけました。

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この投稿に、50通以上の反響が寄せられました。

「普通に……仕事して、友達と連絡とって、『今日、飲み行こうぜー』みたいな、なんてことない流れ。本当に普通でいい。家で一人で飲むのは飽きました」と書いたのは、「ちーず」さん。「もも」さんは「もう10年は行ってないけど、カラオケに急にすごく行きたくなって困ってます」と書き込みました。

「ゴールデンウィークにパリに行く予定で、去年の9月から準備していましたが、コロナのせいですべてキャンセルしました。キャンセル不可の予約でしたが、今回は特例として返金してもらえたので、再挑戦したいです」とのコメントを寄せたのは、「定年間近」さんです。

ほかにも、ディスニーシー、サンリオピューロランドなどのテーマパークに行くことや、プロレス、野球などのスポーツ観戦、観劇や美術鑑賞などを挙げる人も目立ちました。「ものすごく楽しみにしていた美術展が、会場閉館のまま終わりになりつつあります。あぁ、昨年から指折り数えて、ワクワクしていたのに。コロナが憎いです。コロナが去ったら、絵を見まくるぞ!!」と書いたのは、「絵好き」さん。

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さらに、切実な声もありました。新型コロナウイルスは高齢者などが重病化しやすいとされるだけに、病院や介護施設などでの面会が自由にできない現実に直面している人もいます。「施設でお世話になっている母に会いに行きたいです。家から車で10分くらいの所にある施設なので、ほぼ毎日行っていましたが、コロナの影響で面会禁止になったので。解禁したら連絡をもらえることになっているので、早く会いに行きたいです」(「さん」さん)。

こうした書き込みに、トピ主さんは「厳しい状況の皆さんもたくさんいると思うけど、終息後は絶対にたくさん買い物して、たくさんお店で食べて、いろんなイベントや旅行に行く!ってムンムンしてます。皆さんもどんどん気持ちの貯金をしましょうー!」と呼びかけました。この投稿に対する反響は、今も続いています。

感情を吐き出すことが大切

こうした声について、専門家はどんな見方をしているのでしょうか。

一般社団法人「日本産業カウンセラー協会」のスーパーバイザーでシニア産業カウンセラーの西田治子さんは「新型コロナウイルスの感染拡大は、世界的に初めての経験で、不安やイライラした気持ちを持って当然なんです。こんなときには、自分の中の感情を吐き出すということがとても大切です」と話します。

西田さんによると、まずは新型コロナウイルスの感染拡大によって生じた今の状況をありのままに受けとめ、その後に「自分はどうするか?」「自分はどうできるか?」を考えます。今の自分の思いを書くことも「自分ができること」の一つ。書くことで自分の中の感情を吐き出せば、自分を客観的に見つめ直すことにもつながります。また、ほかの人が書いた文章を読むことで、同じような思いをしている人がいると気づくことができるなど、いろいろな事柄での“気づき”のきっかけにもなります。「家族や友人と電話やメールなどで思いを伝え合うのも良いでしょう。サイト上での励まし合いも、とても意味あることだと思います」と西田さん。

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同協会では先月から、新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために、ホームページを拡充しました。「新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために」というタイトルで、西田さんはじめ複数の産業カウンセラーがそれぞれの立場で対処法を記述。同じ内容をA4判PDF文書としても印刷できるようにしており、テーマごとに執筆者や対処法を順次増やしていく方針です。

「産業カウンセラーは長年、働く人の心や職場環境などの問題に取り組んできました。その経験から、心身の健康を維持するための対処法や留意点を一般の方にわかりやすく説明したかったのです」と西田さん。

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西田さんがストレス対処法として、特に役立ててほしいと考えるのは、深呼吸(呼吸法)と有酸素運動です。「新型コロナウイルスの特性が少しずつわかってきて、政府は『3つの密』を避けるよう呼びかけています。この原則を守ったうえでの日中の散歩などは、太陽の光を浴びることもできて、有酸素運動にもなるので、気分転換に最適です。心と体は切り離せないものです。自分の心身の健康を保つことが今、一番求められています。時間はたくさんあるので、何ができるのか、それぞれに考えながら取り組みたいですね」と話しています。

(読売新聞メディア局編集部・永原香代子)

【紹介したトピ】
今は我慢の時だけど。コロナ終息後にやりたいこと!

【紹介したHP】
新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために

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