食育に子供の料理教室が人気、ひとりで作れるようになるために

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写真はイメージです

子供に料理の経験を積ませたいという保護者が増えています。料理教室が人気の習い事になりつつあり、自宅で親子が一緒に料理するための食材キットなども登場しています。新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間が増えている今、子供に料理をさせてみてはいかがでしょうか。

子供向け料理教室が盛況

ABCクッキングスタジオの子供向け教室

各地で料理教室を運営する「ABCクッキングスタジオ」では、4歳から小学3年生が対象のキッズコースを11教室で開講しています。小学生なら月2回の受講で月謝は税込み6050円、幼児は月1回で3300円です。

同社によると、「食育」への意識が高いものの、共働きなどで忙しく、家庭での実践が難しいと感じる親が多いといいます。そこで教室では、調理の手順だけではなく、食材の特徴なども教えています。

川崎市の女性会社員(48)も、仕事が終わって夕方に帰宅してからだと教える余裕がないことから、小2の次女を教室に通わせています。手軽に食べられるものが豊富な時代ですが、「食べることは一生かかわる大切なことなので、食材選びや栄養バランスをしっかりと考えてほしい」と、数ある習い事から料理教室を選びました。「食材のカットなど、家でもすすんでお手伝いしてくれます」と話しています。

「ホームメイドクッキング」でも、4歳から小学6年生までを対象とした料理教室を約40か所で開いています。半年以内に3回受講するコースは、税込み8250円。保護者からは、「毎日の食事のメニューに興味を持つようになりました」「嫌いな野菜を克服できました」といった喜びの声が寄せられているそうです。

便利グッズを上手に活用

自宅で子供が料理をする際に、補助するグッズも充実しています。

らでぃしゅぼーやのメロンパンキットの完成品

食品宅配の「らでぃっしゅぼーや」は、ソーセージやメロンパンなどを作るための食材とレシピをセットにした「週末Kit」を昨秋から販売しています。少し手の込んだメニューが約10種類。レシピには、子供でもできる工程に印がつけられていて、手伝ってもらうポイントがわかりやすくなっています。小学校低学年の子供と一緒に作るケースが多いようですが、メロンパン(販売価格1058円=税込み、注文金額に応じて別途配送料などが必要)など幼児でも作れるメニューもあるそうです。

同社が会員586人に実施した調査によると、小学生以下の子供を持つ家庭の約4割が、親子で一緒に料理をする機会が「ほとんどない」「まったくない」と回答していました。一方で、「料理を通じて子供とじっくりコミュニケーションを図りたいというニーズは多い」とみて、商品化を進めました。

貝印のリトル・シェフクラブの8点セット

調理器具は、貝印の「リトル・シェフクラブ」シリーズが便利です。包丁(希望小売価格1650円=税込み)は、子供の成長に合わせて初級用から中級用の3種類。初級用は刃がついておらず、豆腐やゆでたにんじんなど、柔らかいものを切ることができます。中級用はギザ刃がついており、少し触っただけでは指が切れる心配がありません。トマトなど外が固くて中が柔らかいものを切ることができます。泡立て器やピーラーなどの8点セット(同5500円=税込み)は、プレゼント用として人気があるそうです。

何歳でどんなことをさせたら良いのでしょう。料理研究家の上田淳子さんによると、包丁は小学生になったら、火を使うのは小学3年生くらいから。幼児でもキャベツをちぎったり、食事の際に使うテーブルナイフでちくわを切ったり、お手伝い出来ることはたくさんあります。ゆでたじゃがいもと卵をつぶしてもらう作業なら、つきっきりで教えてあげる必要もなく、ポテトサラダを作ることができます。踏み台がなくキッチンの調理台が高ければ、ダイニングテーブルを使うのもおすすめです。上田さんは「危険を回避し、親の負担がかからない方法を考えながら、少しずつ子供の出来ることを増やしていきましょう」と話しています。

休校が続き、親が仕事に出かけている間、子供が1人でお留守番しているケースもあるでしょう。上田さんの著書「ひとりでできる子どもキッチン」(講談社)では、忙しい親に代わり、小学生が自分の力で作れるよう、レシピや調理器具の扱い方を教えています。ご飯をよそって、具を載せるだけのどんぶりや、お湯を注いで作るスープなど、火を使わなくても出来るメニューもあります。自宅にあるものを使って、お金をかけずに栄養豊富な食事を作れるので、臨時休校中の親の負担を軽減するのに役立ちそうです。上田さんは「子供たちが料理を作る楽しさを味わい、達成感を得る機会にしてください」と話しています。

(読売新聞経済部 バッティー・アイシャ)

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