マセソン美季さん 違いがあるからいいんだゾウ♡

国際女性デー

パラリンピックは、ただ障害者が技やスピードを競うのではなく、多様性や共存を考え、社会の変革を促す大会です。

私がケガをして車いす生活となった20年以上前は、車いすで自宅から大学へ、公共交通機関だけで行くのは困難でした。あらかじめ駅へ電車に乗る時間を連絡し、駅員さん4人の手を借りて電車に乗りました。

都内の駅ではエレベーターの設置が進んでいますが、インフラの整備が進めば、住みやすい社会になるのでしょうか。世界各地へ行く機会がありますが、車いすで移動していることが気にならない国もあれば、障害者であることを強く意識させられる国もあります。

カナダで生活をしていると、自分が車いす利用者ということを意識することはほとんどありません。それが、日本に来ると不便で、居心地の悪さを感じることがあります。日本は、もっとがんばれるよね、もっと良くなるよね、と思うことが多くあります。

東京五輪・パラリンピックのシンボルマークは市松模様がデザインのモチーフです。三種類の異なる四角形を組み合わせ、多様性と調和を意味しています。みんな違うからいい、それぞれ異なるけれどもつながれるというメッセージです。

東京2020のシンボルマークを目にしたら、認め合い、支え合い、みんなが一つになる時代が来るということを感じ、多様性と共存について考えてみてください。

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マセソン美季(ませそん・みき)
国際パラリンピック委員会・国際オリンピック委員会の教育委員会メンバー、日本財団パラリンピックサポートセンター・プロジェクトマネジャー

1973年、東京都出身。大学1年生の時に交通事故で脊髄を損傷し車いす生活となる。98年長野冬季パラリンピック、アイススレッジスピードレースの金メダリスト。大学卒業後、イリノイ州立大学へ留学。パラリンピック教育を通じてインクルーシブな社会をつくるため、教材作成、普及啓発活動に取り組んでいる。