紙おむつの自販機が道の駅やショッピングモールに登場したワケ

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お茶やジュースなどの飲料とともに、乳幼児用紙おむつが買える自販機(東京都墨田区のオリナス錦糸町で)

乳幼児向けの紙おむつを買える自動販売機が、道の駅や商業施設などに設置されるようになってきた。子どもと外出中、紙おむつが足りなくなっても、必要な分を買い足せるとして好評だ。

東京都墨田区のショッピングモール「オリナス錦糸町」の赤ちゃん休憩室には昨年10月から、おむつ替え台の横に、紙おむつをお茶などの飲料と同じように買える自販機が設置されている。紙おむつは、ジュースなどの缶と同じような円柱状に包装されており、MとLの2サイズ。いずれも2枚入り(220円)だ。

円柱状に包装されたおむつ

長男のおむつ替えに訪れた母親(24)は、「紙おむつを忘れた時や足りなくなった場合に助かる。安心して親子で外出を楽しめます」と話す。

1か月に20個ほど売れているという。同店の管理運営担当の鈴木孝輔さんは、「小さな子どもを連れて来店する人が多く、休憩室を充実させたいと考えた。思った以上に購入されていて、必要性を改めて実感しています」と話す。

外出中に紙おむつが足りなくなり、「数枚だけ欲しい」といったニーズは多い。だが、一般的には1パック約20~100枚入りで売られており、買い足しにくい。そこで、子連れの外出を応援しようと、少量の紙おむつを飲料用の自販機で売るアイデアが生まれた。

飲料メーカー「ダイドードリンコ」は昨年から、紙おむつメーカー「大王製紙」などと共同で、道の駅や「オリナス錦糸町」などの商業施設に紙おむつの自販機を設置している。国土交通省が2021年までに、全国の高速道路の220のサービスエリアと、国が整備した全ての道の駅で、おむつのばら売りをする目標を掲げたことに対応した動きだ。今後、全国で200台の設置を目指していくという。

「キリンビバレッジ」も17年から、「花王」と連携して、紙おむつの自販機の設置に取り組む。現在、全国の空港や商業施設などに約30台があるという。MとLの2サイズで各2枚入り(200円)のほか、おしりふきも購入できるものが多い。

NPO法人や企業などでつくる子育て応援活動の団体「ウェルカムベビープロジェクト」(横浜市)から、キリンビバレッジの子会社が相談を受けたのがきっかけだった。自販機によっては、売り上げの一部が、同プロジェクトの様々な子育て応援活動の資金に充てられる。

同プロジェクトのリーダーで、NPO法人「こまちぷらす」(同)の細井綾さんは、「自販機は24時間買えるので利便性も高い。子育て家庭にやさしい街づくりの一つとして、もっと広めていきたい」と話している。

(読売新聞生活部 矢子奈穂)

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