バンコク最旬スポット、マッチョが踊りまくる 海鮮レストランが大人気のワケ

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ニューハーフショーをはじめ様々な娯楽を体験できるタイの首都バンコクで、マッチョが踊りまくる海鮮レストラン「サターニーミーホイ」が人気を集めています。地元民の間で人気に火が付き、観光客が訪れるようになりました。記者も、怖い物見たさに足を運んでみました。

レストランは、バンコク中心部から約15キロ離れた「フアムム市場」にあります。レストランは市場の出口付近にあり、すぐに見つけられました。

割れた腹筋とセーラー服

「フォー!」。セーラー服風の衣装を着た筋骨隆々の男性店員たちが、鳴り響く欧米ポップスに合わせて、激しく体をくねらせています。片手でイスをつかみ、頭上に持ち上げるパフォーマンスにもビックリ。たくましい二の腕や、くっきりと割れた腹筋と衣装とのギャップに驚きつつも、肉体美をまじまじと見てしまいます。

店内は満席で、客も拳を突き上げるなどノリノリです。最初はおびえていた子どもも、マッチョな店員とハイタッチし、笑顔を見せています。観光客とみられるイスラム教徒の一家も楽しんでいたのが印象的でした。

ライムを添えた生がき(手前)といった貝料理が味わえる

店名の「サターニーミーホイ」は直訳すると「貝のある駅」。文字通り、貝料理を主に提供しています。タイのライムを添えた生がき(3個220バーツ=約790円)、緑色のムール貝「ホーイマーレンプー」(1皿100バーツ=約360円)、巻き貝「ホーイワーン」(同)、焼きエビ(3尾590バーツ=約2100円)などが味わえ、文句のないおいしさです。

身長約190センチと、マッチョの中でもひときわ目立つ店主のウィーラサック・マサアオさん(37)に、こうしたレストランを始めた理由を聞くと、「どうすれば人気が出るか、試行錯誤した結果こうなった」と教えてくれました。

元々、モデルやイベント運営をしていたウィーラサックさんは2016年4月、友人たちと一緒にこのレストランをオープンしました。貝料理をメインにしたのは、「調理法がシンプルかつ、非日常な食べ物だから」。集客のため、ヒーローものの衣装を着たり、ボディーペイントに挑戦したり、いろいろと試すうち、「女装が一番、お客さんにウケる」と気づき、今のスタイルに行き着いたそうです。売り上げは伸び、最近はタイ人だけでなく、外国人観光客も多く訪れるようになりました。

店主のウィーラサックさん

ウィーラサックさんによると、「女性が好きな男性である自分たちが女装していることについて、SNSでは『ジェンダー(性差)をバカにしている』と批判されることもある」と話します。ウィーラサックさんは、「差別する意図は全くなく、あくまでエンターテインメント」と理解を求めています。

家族連れで楽しむ姿

誰もが訪れる市場という場所柄か、レストランの客は外国人も含めて、家族連れが多いという印象を受けました。常連の大学生ラタナー・ナックヌンさん(21)は、「彼ら(店員)はプロ意識が高いと思います。礼儀正しく、変に言い寄ってきたりすることもないので、安心して楽しめます」と評価していました。

「世界渡航先ランキング」(米マスターカード調査)で4年連続ナンバーワンに輝いたバンコク。魅力的な場所は数多くありますが、「サターニーミーホイ」は最旬のスポットといえそうです。他にはない、パワフルで既成概念にとらわれないパフォーマンスが人気の秘密なのかもしれません。

(バンコク支局特派員 大重真弓、写真も)

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