上司が先か、先輩か…職場で失敗しない結婚報告のマナー

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結婚することが決まったら、結婚休暇の取得や働き方を変える必要などから、職場の上司や同僚に報告するケースは多いです。でも、だれにどんな内容で報告したら、気まずい思いをしなくて済むのでしょうか。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」にも、職場の結婚報告にまつわる投稿が寄せられています。職場で気を付けたい結婚報告のマナーを専門家に聞きました。

先に課長に報告されたことが寂しい…

「指導係の私よりも上司に先に結婚報告をされて寂しいです」というタイトルで発言小町に投稿してきたのは、トピ主「紫陽花」さん。社会人歴9年になる指導係として、新人の女性が配属されたときから、その女性に親身に接してきましたが、最近、彼女が結婚を決めたことを、一緒に仕事をしている自分や主任ではなく、職場の課長に直接報告していたことを知り、ショックを受けたそうです。

「その子には、目をかけていたつもりだったので悲しかったです。主任もその子を昼休みに呼び出して、『私たちに一言伝えてから言うべきなのに非常識だ』と伝えましたが、本人の言い分としては『直属の上司に報告するのが先と、マナー本に書いていた』という説明でした」とつづっています。

チクッと感じる心の痛みはわかる

この投稿に対し160件ほどの反響がありました。課長に先に報告して何が悪いのか、トピ主さんと主任がとった新人女性を責めるような行為は行き過ぎではないかという指摘が大多数でした。

一方で、「寂しいまではわかります。たしかにチクッとは来ますね。が……(私だったら)自分の中で、まあ仕方ないか、と納得して収めます。その後、すこし心の距離を離して接するようになるかな」(「こわい」さん)、「人事上、査定上は確かに課長が直属の上司ですが、実際に業務を行う際の指揮系統を考えると、直属の上司はトピ主さんというのもアリだと思います」(「物部尾輿」さん)と、トピ主さんの気持ちに同調する人もいました。

発言小町には、このほかにも、「結婚報告をされない私」「職場での結婚報告が台無しに」「一生に一度の幸せが、ゴシップ好きのネタにされ」など、職場の結婚報告にまつわる悩みが寄せられています。

まずはこっそり先輩に伝えよう

結婚は人生のお祝い事。職場では、最初にだれに報告するのが正解なのでしょうか。マナーなどに詳しい現代礼法研究所代表の岩下宣子のぶこさんに聞きました。

「マニュアル本では、『人事権のある直属の上司に伝える』となっていることが多いですが、とらえ方は職場の規模や環境によってそれぞれです。肩書や役職のあるなしにこだわらず、自分の仕事の面倒を見てくれる指導係や教育係のことまで考えておいたほうがいいです」と岩下さん話します。

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岩下さんによると、上司への正式な報告の前に、「先輩のおかげで、彼と結婚することになりました。公にするまで、まだ内緒にしていただけますか」と、指導係や教育係など身近な先輩にも、こっそり伝えておくことがポイントなのだといいます。先輩に伝えた後は、うわさが広まる前にすぐに職場の責任者に報告することも大切です。

さらに、結婚式への出席や、お祝い金を包むことなどを気にしてしまう上司もいるので、「身内だけの結婚式のつもりです」など、結婚式に招待するかどうかも報告に添えると、より丁寧。また、招待する場合は、会社への影響を配慮して、遅くとも式の3か月前には伝えましょう。

「職場も人間関係で成り立っており、なかなかマナー通りにはいきません。自分がされて嫌なこと、うれしいことを考えて行動しましょう。もし、伝える順番を間違えてしまったなあと思ったら、勇気をもって素直に謝るのが一番ですよ」と、教えてくれました。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

【紹介したトピ】
指導係の私よりも上司に先に結婚報告をされて寂しいです

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