パサつく髪を“うるつや”に 冬に守りたいケアの基本

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毛先のパサつきが気になる、ボリュームが減った、艶がほしい――髪の悩みはさまざまです。読売新聞の掲示板サイト「発言小町」にも、美しい髪に憧れる女性から多くの悩みが寄せられています。乾燥の気になるこの季節。効果的なヘアケアの基本を、専門家に聞いてみました。

何を試しても、髪がパサつく

「髪のパサつきが気になるのですが、どれを試してもしっとりとしません」というトピ主の「まるこ」さん。サロンで使われるシャンプーやドライヤーを試したり、トリートメントを塗ったりしていますが、なかなか効果を感じられないようです。

ほかにも、「今年に入って急に髪がバッサバサになってしまいました。まるでタワシ…..。美容院でトリートメントしたり、シャンプーも変えてみたり、沢山試してみたのですが、全く改善しません」(トピ主:「214」さん)、「敏感肌で合うシャンプーがありません。最近は、湯シャンをしているのですが、どうしてもバサバサしてしまい、何日かたつと、脂がまとわりつく感じがします」(トピ主:「ユリ」さん)など、しっとりサラサラのうるつや髪に憧れ、正しいヘアケアを知りたいという声があがっています。

キューティクルが傷つくのは、濡れている時

「ヘアケアで大切なのは、れた髪を『すぐに』『しっかり』乾かすこと」。そう教えてくれたのは、ヘアケアに詳しい「ビューティーエクスペリエンス」(本社:東京都世田谷区)の吉原新さんです。研究員として、美容室向けヘアケア製品の開発に取り組んでいます。

ヘアケアについて教えてくれた吉原新さん

そもそも、なぜ髪はパサついてしまうのでしょうか。吉原さんによると、パーマやカラー剤、熱に紫外線……さまざまな原因によって、髪の表面にある『キューティクル』はダメージを受けます。

特に、髪が濡れている時は傷つきやすい状態なので要注意。キューティクルは、油分と交互に重なり合ってよろいのように髪を守っています。ところが、お風呂に入ると肌がふやけるように、髪が濡れるとキューティクルも軟らかくなって傷つきやすくなるのだそうです。

髪は「すぐに」「しっかり」乾かす!

こうした髪の性質を踏まえて、吉原さんに正しいシャンプーの方法を教えてもらいました。

〈1〉 お風呂に入る前に、髪をくしでとかす
髪は濡れると、からまりやすくなります。あらかじめ、ブラシやくしでとかしておくのがおすすめ。

〈2〉 髪と頭皮をお湯でよく洗う
冬場は特に、寒さで地肌の皮脂が固まっています。お湯で髪と頭皮をよく洗い、皮脂を温めて溶かしながら、髪についた余分な汚れも落としましょう。

〈3〉 手のひらでシャンプーをある程度泡立て、髪全体に泡を行き渡らせた後、頭皮を動かすように髪を洗う。
シャンプーには、髪のきしみを防ぐ成分が含まれています。その成分は、水分を含ませて泡立てることによって効果があらわれるため、事前に泡立てておくと、洗う時に発生しやすい髪へのダメージを軽減してくれます。濡れた髪は傷つきやすくなっているので、強いこすり洗いは禁物。

洗い流すときには、シャンプーが残らないようにしっかりすすぎましょう。成分が残っていると、地肌にダメージを与えてしまうおそれがあります。

〈4〉 トリートメントなどでケアする。
補修効果の高さは、一般的に「ヘアマスク>トリートメント>コンディショナー」。ただし、粘度が高い製品は、人によってベタつくものもあります。自分に合った製品を選びましょう。

〈5〉 軽くタオルドライする。
髪を強くこすらないよう、軽く抑えるようにタオルドライします。髪が長い人は、軽く手でしぼるようにしてタオルドライするのがおすすめ。

〈6〉 すぐにドライヤーで乾かす。
タオルドライしたら、すぐにドライヤーで髪を乾かします。根元からしっかり乾かすのがポイント。髪は熱に弱く、110度で10分、180度なら10秒ほどでダメージを受けるといわれています。そのため、温風で乾かす時には、頭に置いた手が「熱い!」と感じない距離までドライヤーを離して使いましょう。

冬のヘアケアで気を付けたいこと

冬といえば、「乾燥」。暖房の利いたオフィスや室内では、湿度が低くなりがちです。毛髪の標準的な水分量は12%ほどですが、湿度が低下すると毛髪の水分量も低下してしまいます。水分が逃げてしまって髪が乾燥すると、静電気の発生にもつながります。

「髪に触れてパサつくと感じたら、こまめにヘアオイルなどを塗るといいでしょう。地肌のトラブルを避け、健康的な髪を育てることも重要です」と吉原さん。ヘアミストの上にヘアミルクなど、一般的には異なる製品の重ねづけも問題ないそうですが、使用頻度や使い方はそれぞれちがうため、あらかじめ確認が必要です。

また、トリートメントやオイルなどを選ぶ際は、「シリコーン」入りがおすすめ。艶出し効果のある「シリコーン」が含まれている方が、髪の質感が良くなり、髪同士がこすれることによって発生するダメージを防ぐことができるのだそうです。部屋の湿度をキープしてくれる加湿器も効果的。肌だけでなく髪も潤してくれます。

吉原さんによると、残念ながら、一度傷んだ髪は完全に再生することはないのだとか。「髪は一定周期で生え変わっていて、美しい髪にしていくには、食生活を充実させ、精神的ストレス、睡眠不足などを避けて頭皮の健康を保つことも必要です」と吉原さんは言います。 日頃からのケアを大切に続け、美しい髪を保ちましょう。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

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