令和初の新年は、おしゃれな和モダンの正月飾りで迎えたい

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カラフルなしめ飾りやガラス製の鏡餅など、素材やデザインにこだわった正月飾りが注目されている。伝統文化を大切にしつつ、自分らしい飾り付けで新しい年を迎えたい思いがあるようだ。

「好きな色のタッセル(房飾り)や花を選んでください」

東京都内で今月、しめ飾りの手作り教室が開かれた。しめ飾りは、新年に玄関に飾ると厄が入ってこないなどとされ、一般的にはわらをって作る。だが、フラワーアレンジ講師のやまもとなおこさん(43)が主に使うのは、ポリエステル製のタッセル、高品質の造花「アーティフィシャルフラワー」、生花を加工、着色した「プリザーブドフラワー」など。紺色のタッセルにシャクヤクの造花などをあしらった参加者は「世界に一つだけのしめ飾り。新年を迎える気分も上がりますね」と笑顔を見せた。

タッセルや造花などを使うやまもとさん(中央)の教室で、カラフルなしめ飾り作りに挑戦する参加者の女性たち(東京都内で)

やまもとさんは「お正月を大切にしたい思いは誰にでもあると思うが、洋風の雰囲気にも合うなど、自分が気に入ったしめ飾りがほしいという人も増えている」と話す。やまもとさんの自作しめ飾りは、ホームページ「NaoHana」で販売している。

やまもとなおこさん自作のしめ飾り

大手スーパー「イトーヨーカドー」では今シーズン、伝統的なタイプに加え、「和モダン」なしめ飾り商品を増やしたという。水引やつまみ細工の花を使ったリース風のしめ飾りなどで、価格は1000円前後。例年より若年層の購入が目立っているといい、担当者は「若い世代にも飾りたいと思ってもらえるデザインだと思う」と説明する。

大小二つの餅を重ねて神仏に供える鏡餅は、木製やガラス製が登場している。

生活雑貨企画メーカー「中川政七商店」(奈良)は、白木の「小さな鏡餅飾り」(幅9センチ、高さ9センチ、税込み4400円)と、透明な「ガラスの鏡餅飾り」(幅約10センチ、高さ10センチ、税込み8800円)を発売。鏡餅を飾る絹のだいだいはいずれも、組みひもの職人が手がけた。「今の暮らしになじみ、インテリアとしても楽しめる商品を開発して、お正月を大切にする風習を伝えていきたい」と担当者は話す。

中川政七商店の「鏡餅飾り」。小ぶりな木製(左)とガラス製で、インテリアにも合う

「和の行事を楽しむ絵本」(永岡書店)などの著者で、和文化研究家の三浦康子さんは「伝統の行事や風習などの意味を知った上で、ライフスタイルに合わせて伝統文化を継承してほしい」と話した。

三浦さんによると、しめ飾りや鏡餅などの正月飾りは、今月中に大掃除を終えてから、「二重苦」につながる29日と、正月まで「一夜飾り」となってしまう31日を避けて、飾り付けるといいという。

(読売新聞生活部 矢子奈穂)