もらったら迷惑?なぜ、お歳暮といえばハムなのか

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お世話になった人に感謝の気持ちを伝えるお歳暮。せっかくなら、相手が喜ぶものを選びたいもの。ビールやウイスキーは左党にうってつけ、普段使いの洗剤やせっけんは便利。でも、お歳暮といえば「やっぱりハム」という人は少なくありません。読売新聞の掲示板「発言小町」にも、お歳暮で「数ある商品の中からハムを選ぶ理由って何なんだろう」と疑問を投げかける投稿がありました。 

投稿をした「トピ主」さんは、年末になると、決まって義母がお歳暮でもらったハムを譲り受けているそうです。義母は一人暮らしで、「あまりハムを食べない」ためです。「トピ主」さんも塊のハムが苦手で、チャーハンの具材として活用したり、ステーキにしたりして食べます。「お歳暮と言えばハムなのか……」と諦めかけていたとき、お歳暮のカタログを見たら、ハム以外にも魅力的な商品がたくさんありました。そこで、トピ主さんは、「毎年ハムを贈り続けている方、どういう理由からハムを選んでいますか。また、ハムを贈られ続けている方、正直言ってうれしいですか」と質問しました。 

「お歳暮のハム、ありがたいです~」 

この投稿には約80通の反響があり、圧倒的にハムを支持する人からのレスが目立ちます。 

「ハム嬉しいです」と書いたのは「すず」さん。あまりお歳暮をもらう機会はなく、「ハムの人来ないかなぁ」と期待しているそう。「自分で買うこともありますよ」 

主婦の「まるこ」さんは、「お歳暮にハムをいただいたら嬉しいですよ。普段は安いスーパーのハムしか買わないですから。厚切りにしてステーキ風に食べたら、贅沢な感じがします」と絶賛しています。 

「お歳暮のハム、ありがたいです~」と感謝の気持ちでいっぱいの書き込みをしたのは「まるまる」さん。「子供たちには朝食にハムエッグにして普通に焼いて出したり、大人たちはクリスマスやお正月のお酒のアテに、そのまま切って食べたりして、あっという間になくなります」とのこと。 

「普通に牛肉のステーキが食べたい」 

少数派ながら、お歳暮のハムに否定的な意見もありました。3人家族だという「亀子」さん。「ハムって一本食べ切るのに結構時間かかります。厚切りのハムをありがたがる気持ちもない」とつづっています。 

「私もハムの塊は苦手でもらっても困ります」というのは「あずき」さん。「あれが人気なのがわからないです。ハムステーキ? 苦手です。それなら普通に牛肉のステーキが食べたい。サイコロに切って? いつまでも食べ続けなければいけない苦痛……」と迷惑そうです。 

受け取って嬉しいもの1位 は?

お歳暮を巡っては、飲食店情報サイト「ぐるなび」が今年10月、20~60代の男女1530人を対象にインターネットで調査しています。 

調査によると、お歳暮を「贈る」と回答した人は44.7%で、「贈らない」と回答した55.3%よりも10ポイントほど下回ったものの、半数近くの人が贈っている様子です。贈り先としては「親戚」(37.1%)、「自分の両親」(28.4%)、「配偶者の両親」(26.3%)と続きました。予算は3000~5000円未満と回答した人が6割近くに上り、全体の平均額は4552円です。 

今年のお歳暮商品としては、定番のハムやソーセージなどの「肉加工品」と回答した人が約26%で最も多く、日持ちがして、年末年始の来客時などに活用できると支持を得ています。一方、受け取って嬉しいものについても、「肉加工品」(22.7%)が最も多く、「ビール」(18.6%)、「魚介類加工品」(13.8%)、「果物類」(12.8%)を上回りました。 

自宅用に購入するケースも 

百貨店の高島屋で、お歳暮にハムが好まれる理由を聞いてみました。ギフト推進担当課長の手島正隆さんは、「昔はスーパーや商店の正月休みが長くありましたから、日持ちのいい食料品を買いためておく習慣がありました。家族や親戚が集まるときでも、調理の手間をかけずに食卓に出せるハムは重宝されました」と話します。明治天皇に献上された歴史もあり、ハムは高級品というイメージで贈答品に選ばれているそうです。 

お歳暮の特設売り場では、ハムなどの肉加工品がずらり(日本橋高島屋で)

実際、日本橋高島屋では、お歳暮商品を集めた「バラのギフトセンター」の中心に、ハムなどの肉加工品がずらりと並べられています。「洋菓子、和菓子、調味料、ビールなどと並んで、ハムは定番として人気。受け取られる方からも、『ハムの人』との印象が強くインプットされ、『今年もハムくるかな』などと期待されてしまうといった事情もあるようです」と手島さん。最近では、塊の「一本もの」だけでなく、ハーブ類を使ったフレーバーハムやスライスした高級ハムなど、贈る相手の家族構成に合わせた詰め合わせもあります。 

売り場では、ハムの試食もにぎわっており、「おいしい」と納得したものを贈れるのもハムならでは。「自分でも食べたい」と自宅用に追加購入するケースもあるそうです。今年は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにちなんで、五輪をモチーフにしたデザイン缶のビールも人気だとか。ビールのおつまみにもピッタリのハム。贈られたら、文句なんて言えません。 

(メディア局編集部 鈴木幸大) 

【紹介したトピ】 ▽お歳暮にハムを選ぶ理由。 

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