嵐・二宮の結婚は何婚? メンバー、ファンの受け止め方

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嵐は20周年記念ツアーの真っ最中。東京ドームでのコンサートにも大勢のファンが詰めかけた

嵐の二宮和也さんが11月12日、交際していた元フリーアナウンサーの女性との結婚を発表しました。嵐のメンバーで結婚したのは二宮さんが初めて。今もSNSやネットニュースではこの結婚に関する話題が飛び交い、インパクトの大きさがうかがえます。長年、ジャニーズを取材し、嵐の大ファンでもある記者にとっても衝撃でした。

「一人で考えたいので、しばらく返事はできない」。結婚発表直後、二宮さんのファン歴10年以上の友人から、記者にLINEのメッセージが来ました。嵐として走り続けた20年間、ファンに青春をささげてくれたのは十分理解できます。しかし、せめて、嵐が活動休止する来年末までは、ファンのものでいてほしかった。ファンのエゴではありますが、私もそう思います。

数日後、友人は「部屋に飾っていた二宮君のグッズは片付けた」とLINEのメッセージを送ってきました。熱狂的に応援していたからこそ、「ファンとして祝福すべき」という正論と、「納得できない」というファン心の間で揺らいでいたのです。

二宮さんの結婚の受け止め方などについて、日頃ジャニーズを温かく見守る2人に話を聞きました。

嵐の空中分解が心配

まず、コラムニスト、漫画家の辛酸なめ子さんに見解を聞きました。

――結婚をどう受け止めていますか。

これまで、他の嵐のメンバーも結婚を考えたことはあるかもしれません。しかし、国民的アイドルとしての責任感やファンへの思いからか、踏みとどまってきたように思います。そんな中での電撃婚。女性の意思を尊重した二宮さんの優しさなのか、女性側が主導権を握っていて押し切られたのか……。

個人的には、嵐では櫻井(翔)さんが最も早く結婚しそうだと思っていました。知性と品格を兼ね備え、元官僚の父を持つ櫻井さん。皇族ぐらいのハイレベルな女性でないとファンが納得しないでしょう。

結婚発表時、櫻井さんと相葉(雅紀)さんの2人しかコメントを発表していない点が気になりました。嵐は仲の良さがウリだったはず。活動休止後、また仲むつまじい姿で復活できるのか、心配になります。

――名付けるなら?

「残り香婚」でしょうか。相手の女性は、二宮さんを連想させるアイテムが写り込んだ写真をブログにアップし、交際を「匂わせた」とされます。現在、女性はブログやSNSはやっていないようです。「こんな完璧な料理を作る女性なら負け」などと自分自身を納得させるため、または女性のあら探しをするため、ファンたちはネット上に残っているブログをあらためて見てしまう……。何とか落としどころを見つけようと、過去の匂わせ投稿を頼りにしてしまいます。だからと言って、結婚生活の様子を堂々と発信されても戸惑ってしまうのですが……。ファン心理は複雑です。

――ファンはどう対処したらいいでしょうか。

ありきたりの案になってしまいますが、二宮さんの代わりに応援できるタレントを見つけるのはどうでしょうか。といっても、頭の回転が早く、器用でポーカーフェースな二宮さんはジャニーズの中でも圧倒的な個性と存在感を放っており、代わりを見つけるのは難しいかもしれません。

木村拓哉さんも人気絶頂期で結婚しました。その時、どうやり過ごしたか、「経験者」である木村さんのファンに聞いてみるのもありでしょう。

今は泣きましょう!

ジャニーズファン歴20年超で「ジャニヲタあるある」などの著者、みきーるさんにも話を聞きました。

――結婚をどう捉えていますか。

正直、ここまで祝福しにくいジャニーズの結婚は珍しいのではないでしょうか。先日、ニコニコ生放送で視聴者に結婚について尋ねたら、「不愉快」「不可解」という意見が返ってきました。「本気でアイドルと結婚できると思っていたのか。これだからジャニヲタは……」と、あきれ気味に言う人もいます。こちらは、二宮さんと結婚できるなんて毛頭思っていませんし、アイドルだってそれなりに年齢を重ねれば結婚することもあるでしょう。

そうではなくて、「今ではない」「あの女性ではない」という思いがこみ上げてくるのです。

まず、活動休止前というタイミングが評価できません。嵐は20周年記念ツアーの真っ最中で、結婚発表の2日後には、札幌でコンサートもありました。交際中に匂わせ投稿をし、炎上する事態になってしまった相手の女性にも、多くのファンは納得いかないのです。

二宮さんの演技力の高さには定評があります。それなら「なぜ活動休止までアイドルをやりきってくれなかったのか、中途半端なタイミングを選んだのか」。疑問が残ります。

――名付けるなら?

せっかく収まった物事に余計な言動をして、再び問題を起こすことを「寝た子を起こす」と表します。今回は、まさに「寝た子を起こされ婚」です。

嵐の活動休止報道に、ファンは大きな衝撃を受けました。しかし、大規模なツアー、SNS開設など、ファンが寂しくならないよう様々な仕掛けを企画してくれました。「ファンファースト」で活動する彼らの姿はうれしく、活動休止に向けたソフトランディングのシナリオが見え始めていました。たとえるなら、ファンが胸に抱いていた「赤ちゃん」は、一度はバタバタしたものの、スヤスヤと眠りについていた。せっかく落ち着いていた「赤ちゃん」が、突然の結婚報道で泣き出してしまったように思います。

――ファンはどう対処すればいいでしょう。

泣き出してしまった「赤ちゃん」をどうあやすか、困惑している人も多いでしょう。とりあえず「赤ちゃん」は泣きっぱなしにし、ファンも自分自身を開放して「赤ちゃん」のように「嫌だ!嫌だ!」と泣き叫べばいいのです。周囲の意見や正論も、今は聞き流しましょう。そうするうちに、ファンをやめるのか、変わらず応援するのか、おのおのの答えが見えてくる気がします。

◇◇◇

12月1日、記者は東京ドームで行われた嵐のコンサートに出向きました。公演中、結婚のことは一切触れず、5人はいつも通り明るい笑顔を振りまいていました。

ただ、コンサートの冒頭、松本(潤)さんが「嵐のエンタメやるぞ!」と会場に呼びかけ、櫻井さんも「夢の世界へようこそ」とあいさつ。結婚報道以前は、あまりなかったあいさつです。コンサートが非日常であることを強調した呼びかけは、動揺が続くファンを思ってくれているようでした。嵐を守り、アイドルを全うする姿に頼もしさも感じました。

二宮さんも、コンサートの終盤で「2020年12月31日の23時59分まで、皆さんと1秒でも長く楽しい時間を過ごし、楽しい思い出を作りたい」と述べ、さらなる挑戦や仕事に意欲を示していました。結婚に否定的なファンを納得させられるかは、今後の仕事ぶり次第。活動休止までどんな活躍を見せてくれるか、注目していきたいです。

(読売新聞東京本社 山村翠)

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