「サブスク」って実際どうなの? 洋服レンタルを体験してみた

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おしゃれな服を着て働きたいけれど、休日は疲れて買いに行く元気もないし、選んだ服も気づけば同じようなデザインばかり……と通勤服に悩む人も少なくないはず。そんな女性たちの間でファッションレンタルサービスが注目を集めています。定額レンタルを行う「エアークローゼット」(本社:東京都港区)のサービスを体験してみました。

スタイリストが自分のために服を選んでくれる

同社は、2015年にサービスを始めました。約300ブランド、10万着以上の中から、スタイリストが自分に似合う服を選んでくれます。会員数は、19年5月現在で25万人に上り、そのうちの約7割が20歳代後半~40歳代前半の女性だそうです。

月に何度でも借り放題のレギュラープラン(月額9800円/税抜き)や、月に1度利用できるライトプラン(同6800円/税抜き)などがあり、レギュラープラン、ライトプランとも1度に3点のアイテムが届きます。今回は、レギュラープランで、3点全てをスタイリストが選んでくれる人気のおまかせコースを体験しました。

スリーサイズや悩みまで、細かく伝える

最初に、「airCloset(エアークローゼット)」のウェブサイトから会員登録を行います。スタイリストが体形を把握するため、普段着ている服のサイズのほか、身長やスリーサイズ、カバーしたい部位など、10問以上の質問に細かく答えていきます。

実際のスタイリングを見て、気になるテイストも選びます。

オシャレの悩みを記入する欄もあり、「クローゼットには無地の服が多いので、柄物に挑戦してみたい」「かかとの高いヒールをはかないので、ペタンコ靴やスニーカーにも合うオフィスカジュアルが知りたい」などと、ここぞとばかりに記入。さらに、スタイリングのリクエスト欄には「かっちり過ぎない、大人のオフィススタイルに挑戦したい!」と記入しました。

その後、顔と全身の写真を登録。普段着ている服の写真を登録し、スタイリストに参考にしてもらう「Myクローゼット」という機能もあります。15分ほどかけて、会員登録を終えました。

普段は着ない「ビビッドなオレンジ」や「花柄」到着

どんな洋服が届くのか――。ワクワクしながら待つこと約1週間。ついに荷物が届きました。

コンパクトな赤い包みには、洋服と返送用のビニール袋が入っています。

届いたアイテムは、白いスタンドカラーブラウスに、マスタード色のフラワープリントスカート、オレンジ色のラメ混ニットの3点。もしも、この3点を新品で購入した場合は、計2万7200円(税抜き)になるそうです。

ブラウスはシンプルなデザインで、いろいろなスタイルに合わせられそう。スカートは落ち着いた白黒の花模様。花柄のような甘いスタイルは、自分には似合わないと敬遠してきましたが、このデザインなら挑戦しやすそう。ラメ混ニットのビビッドなオレンジは、普段めったに買わない色合いです。

サイトのマイページに、担当したスタイリストからメッセージが届いていました。

「ブラウスの裾はお好みでウエストインしてみてくださいね。足元は、ネイビーやブラウン系のフラットシューズを合わせて引き締めたり、白色系スニーカーを合わせてアクティブな着こなしも素敵ですよ」

「ニットは、グレーやカーキ系のスカートを合わせてこなれた雰囲気に、デニムパンツを合わせて休日スタイルにも着まわせます。シルバー系の華奢きゃしゃなネックレスをつけると、より上品な仕上がりになります」

アイテムごとの着こなしのポイントが記されています。早速、アドバイスを参考に着てみました。

「少し大きめかなあ」と感じましたが、見た目に違和感はありません。なじみのない色合いやデザインでも自分に似合うと分かれば、ファッションの幅が広がるのでうれしいですね。定期的に利用する場合は、好みやサイズなどの感想をスタイリストに伝えると、次回は感想を基にしてコーディネートを提案してくれるそうです。

返却してからでなければ、新しいアイテムは借りられません。返却する時は、サイトで手続きを行い、同封されていた専用の袋に服を入れて返します。ヤマト運輸の集荷サービスのほか、セブン-イレブンなど指定のコンビニエンスストアからも返却できます。

返却前のクリーニングは不要

「トレンド」「クール」「フェミニン」「ベーシック」の四つのスタイルの中から、無料で好みのスタイルを選択できます。スタイリストを個人指名することも可能です(追加で指名料が必要)。

同社側でクリーニングを行っているので、返却前にクリーニングに出す必要はありません。服に大きなシミや破れができてしまった場合は、お客様サポートセンターに相談を。クリーニングの方法が全く異なるデニムや厚手のコートは、取り扱っていないそうです。

サービスを選ぶポイント

定額制のファッションレンタルサービスは広がりを見せています。

「メチャカリ」は、月額5800円(税抜き)で150ブランド以上の中から新品3点を借りることができます。自分でアイテムを選べる「SUSTINA(サスティナ)」は、月額4900円(同)で最大10点がレンタル可能。バッグやアクセサリーも用意しています。「EDIST.CLOSET(エディストクローゼット)」は、月額7600円~9200円(同)の四つのプランがあり、プロのスタイリストが監修したコーディネートの中から好きなものを選んで、4点セットで借りることができます。

自分に合ったサービスを選ぶポイントはなんでしょうか。ファイナンシャルプランナーの風呂内亜矢さんは「レンタルする服は新品と中古のどちらか、扱っているアイテムの種類、気に入ったアイテムは購入できるかなど、サービスや特典の内容を確認しましょう」とアドバイスします。

誰が服を選ぶかも重要といいます。例えば、パターンコーディネートから選ぶ場合は、時短につながる一方、他の利用者と服がかぶる可能性もあります。第三者に選んでもらう仕組みは、自分で洋服を選べる人にとっては割高に感じられるケースもありそうです。

ほかにも、返却方法やその際の費用の有無、解約できるタイミングなどについてもチェックした方が良いとのこと。「利用を始めた後も、普段の被服費を計算してみて、サービスが自分にとってお得か、活用できているかを定期的に考えてみてくださいね」と風呂内さんは話していました。

時間の節約になるだけでなく、購入しなくても気軽にいろんな服を試せるレンタルサービス。使ってみると、新たなファッションに出会えるかもしれません。

(取材/読売新聞メディア局 安藤光里)

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