現代のジュエリー集めた「カルティエ展」希少な特注品も

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《ネックレス》カルティエ、2018年 ゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、スピネル、ガーネット、ターコイズ、オニキス 個人蔵 Vincent Wulveryck © Cartier

フランスの宝飾ブランド「カルティエ」のジュエリーを集めた展覧会「カルティエ、時の結晶」が、国立新美術館(東京・六本木)で開かれています。世界初の試みとして、1970年代以降の現代作品を多く紹介。個人所蔵の特注品など、店舗ではお目にかかれない希少な作品も展示されています。

初公開の個人所蔵ジュエリーに注目

ルイ=フランソワ・カルティエが創業して以来、170年以上にわたって作品を生み出してきたカルティエ。1860~1990年代の作品を収集した「カルティエ コレクション」は3000点を超え、これまで世界34か所でその歴史的な作品を公開してきました。

《ネックレス》カルティエ、2018年 ゴールド、ダイヤモンド、エメラルド、スピネル、ガーネット、ターコイズ、オニキス 個人蔵 Vincent Wulveryck © Cartier

今回の展覧会では初めて、1970年代以降の現代作品を中心とした約300点を展示。およそ半数は、展覧会のために世界中から集めた個人所蔵の作品で、そのほとんどが初公開だそうです。

時を超えたデザインのジュエリーも

カルティエは20世紀初頭に、鮮やかな色を組み合わせたデザインや、ボリューム感のある左右対称のフォルムを取り入れるようになりました。当時と現代の作品を見比べてみると、その変わらずに美しいデザインは、70年以上も離れた時代に作られたとは思えないほど。

《ネックレス》カルティエ ロンドン、特注品、1932年 プラチナ、143.23カラットのクッションシェイプ エメラルド 1個、ダイヤモンド カルティエ コレクション Nils Herrmann, Cartier Collection © Cartier
《ネックレス》カルティエ、2017年 プラチナ、93.81カラットのカボションカット ルベライト 1個、オニキス、ダイヤモンド カルティエ コレクション Vincent Wulveryck © Cartier
《「ヒンドゥ」ネックレス》カルティエ パリ、特注品、1936年(1963年に改造) プラチナ、ホワイトゴールド、 計146.9カラットのブリオレットカット サファイア 13個、計93.25カラットの葉型に彫刻を施したサファイア 2個、エメラルド、サファイア、ルビー、ダイヤモンド カルティエ コレクション Nils Herrmann, Cartier Collection © Cartier
《ネックレス》カルティエ、2016年 プラチナ、ホワイトゴールド、計60.32カラットのコロンビア産ペアシェイプ エメラルド 2個、エメラルド、サファイア、ルビー、ダイヤモンド 個人蔵 Vincent Wulveryck © Cartier

異なる時代の作品を見比べることで、普遍的でありながらも、その時代の流行を取り入れてきたカルティエの姿勢がうかがわれます。

《ブレスレット》カルティエ ニューヨーク、1925年 プラチナ、ルビー、エメラルド、オニキス、ダイヤモンド カルティエ コレクション Marian Gérard, Cartier Collection © Cartier
《イヤリング》カルティエ、2005年 ホワイトゴールド、ルビー、ダイヤモンド 個人蔵 Katel Riou © Cartier

日本をモチーフにした作品もあり、会場で探してみるのも楽しみの一つです。

「新素材研究所」が会場構成を担当

会場のデザインも見どころ。会場構成は、建築設計事務所「新素材研究所」の杉本博司氏と榊田倫之氏が手掛けました。

伝統的技術と最新技術を融合させた空間デザインを展開している同研究所は、歴史ある織物「羅」の技法を使った繊維や屋久杉など、ユニークな素材を使って会場をデザインしました。

芸術の秋、まるで会場全体が現代アートのようなカルティエ展に、足を運んでみてはいかがでしょう。

「カルティエ、時の結晶」
 【会期】 12月16日(月)まで
 【会場】 国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木)
 【時間】 午前10時~午後6時(金・土曜日は午後8時まで。入場は閉館の30分前まで)
 【観覧料】 一般1600円、大学生1200円、高校生800円、中学生以下無料
 【問い合わせ】 03-5777-8600(ハローダイヤル)

 展覧会のホームページはこちら