パリコレ ドリス・ヴァン・ノッテンがラクロワとコラボ

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2020春夏パリコレクションで、25日に行われたドリス・ヴァン・ノッテンのショーは、驚きと感動の連続でした。とういうのも、今回のコレクションは、フランスのデザイナー、クリスチャン・ラクロワ氏と一緒に作り上げたものだったのです。

会場につくと、座席に一輪の赤いバラ。ランウェーにはグランドピアノが1台設置してありました。

ファーストルックは、黒のシャツにホワイトジーンズ。ショーが進むにつれ、次第に柄と色があふれていきました。アニマル柄、水玉、そして花柄。幾重にも重なったフリルや、極端に膨らんだパフスリーブ、ドレスの裾はランウェーからはみ出るほど広がったものもありました。そして、真っ白なドレスで終幕。まるで映画を見ているような気分になりました。

モデルが連なってランウェーを歩くフィナーレでは、徐々に来場者の拍手が大きくなっていき、最後にデザイナー2人が登場すると最高潮に。ショーを見ていた記者は鳥肌がたちました。「素晴らしすぎて言葉が見つからない」という人もいて、ブランドの広報担当者も、「おそらく、ドリス・ヴァン・ノッテンのショーの中で、最も情熱的なコレクションだったと思います」と話していました。

なぜ、2人が一緒にコレクションを作ることになったのか。今年3月、ヴァン・ノッテン氏がラクロワ氏に連絡したのが始まりでした。世界の不安定さが増す中で、純粋にファッションの楽しさ、喜びを伝えたいという思いを伝え、ラクロワ氏が快諾したそうです。ベルギー出身のデザイナーにとっては、1980年代、90年代に一世を風靡ふうびしたラクロワ氏はあこがれの存在だったそう。

ラクロワらしい色彩と造形美を感じさせる見事なコラボレーションで、「これぞパリコレ」というショーになっていました。

(読売新聞生活部 野倉早奈恵、写真はAP)