サンシャイン池崎「僕が保護猫と暮らすワケ」

インタビュー

「イェーーーイ!」「ジャスティス!」と絶叫するハイテンションなギャグが人気のお笑い芸人、サンシャイン池崎さん(37)が、初のエッセー本「空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編」(宝島社、定価:1200円=税別)を出版しました。池崎さんが2匹の保護猫を迎え入れた経緯や、猫とのラブラブな生活ぶりが、わかりやすい文章と写真で記されています。子供のころからの念願だったという猫との暮らしと保護活動への思いを聞きました。

念願だった猫との暮らし

撮影:内海裕之

――そもそも猫を飼おうと思ったきっかけは?

子供のころから猫を飼うことが夢でした。でも、鹿児島の実家は狭くて飼えませんでしたので、勝手に出入りしていた近所の野良猫と遊ぶくらいだったんです。

――ご実家は、よくバラエティー番組のロケで登場する、シンプルなつくりのお宅ですね。

ボロくて、クラスメートに「5分で更地にできる」と言われていました。

――本に出てくるおしゃれな部屋は、池崎さんのお住まいですか?

そうです。2018年の初め、ペット可の物件を探して引っ越しました。それから一緒に住む猫を探そうとスタンバイしていました。

運命的な2匹との出会い

――保護猫2匹との出会いは?

ペットショップの猫もかわいいけれど、子供のころに出会った猫が野良猫だったのもあって、飼うなら野良猫がいいなと思っていました。ある日、テレビ番組で共演したサイエンスアクターの市岡元気さんから猫の保護活動をしているNPO法人「猫の森」を紹介され、初めて保護猫の存在を知ったんです。猫の森の活動内容を知って、どうせ飼うなら保護猫にしようと決めました。そこには、避妊をしなかったせいで数が90匹ぐらいにまで増えて飼えなくなってしまった(多頭飼育崩壊)飼い主夫婦の猫たちや、飼い主による虐待から救出された猫もいました。その中から、まだ生まれて間もない風神ちゃん(メス)、雷神ちゃん(オス)を紹介され、「超絶かわいい!」と一目ぼれしたんです。

――保護活動のボランティアもしたそうですね。

他のボランティアさんと一緒にちょこちょこ、多頭飼育崩壊から救出された保護猫のお世話をしています。これまでも「猫の森」では、無償で猫のお世話をしている人がいると聞いています。ちょっとでも助けになればうれしいと思っています。

――猫を譲り受けるときに、独り暮らしの男性だと、「きちんと世話ができないのでは?」と疑われることもあって、猫の里親になるための条件が厳しいと聞きました。

仕事柄、留守番をさせることも多いので心配していたところ、「猫の森」代表理事の北村由紀子さんから、2匹を一緒に引き取るよう勧められました。「猫の森」では、身分証の提示など11項目の応募条件があります。これを全部クリアし、ワクチン接種や猫風邪の治療などを済ませ、7月23日からトライアル飼育をへて、らいちゃんとふうちゃんとの生活が始まりました。2匹はきょうだいではありませんが、とても仲良しなんです。

空前絶後の“悪口”がSNSで人気に

――悪口だけをつぶやくツイッターの裏アカウント「サンシャイン池崎 超裏あか」で、溺愛する2匹の飼い猫についての“ツンデレ”なつぶやきが「癒やされる」と人気になりました。フォロワーも40万人を超え、公式アカウントの24万人を大きく上回ったことも話題です。インスタグラムやユーチューブでも猫との生活を公開しています。反響はいかがでしたか?

こんなに反響があるとは思ってもいませんでした。公式アカウントは圧倒的に差をつけられましたね(笑)。もう、勝てないって思いました。猫の力はすごいですね。そして、本を出版することができて、保護猫について知ってもらえるきっかけになったことはうれしいです。

――猫もツンデレですけど、裏アカの池崎さんもそうですね。

たまに、アイドルの方の裏アカが流出するじゃないですか。ああいうのをやってみようと(笑)。それの“いいやつバージョン”という感じです。

――SNSで、見知らぬ人から「保護猫をもらってくれてありがとう」といったような反響はありましたか?

来ます、来ます。インスタグラムでのコメントでありました。あと、「私も保護猫飼っています」とか。

――掲載されている部屋の写真には、壁に設置されたステップやキャットタワーなど、スタイリッシュな猫グッズがたくさん見えます。“初期費用”がだいぶかかったのでは?

ネットで探して買いました。うーん、猫グッズだけで総額14、5万円ぐらいかかりましたね。爪とぎができるサークル状のグッズは、すぐに飽きて使ってくれなかったですけど(笑)。

――すっかり猫ちゃんたちにメロメロですね。おしゃれなソファは爪とぎにされているようですが……。

もう、風ちゃんにやられて角がボロボロです(笑)。雷ちゃんはやらないです。2匹は性格も全然違います。でも、猫が来たことによって、まめに掃除機をかけて、部屋をきれいにするようになったし、猫たちは朝が早いので、僕も規則正しい生活になりました。夜も家に帰るのが早くなりました。

――ダンボールで作られたお笑いの小道具「ブレイド(剣)」を爪とぎにされたりしませんか?

大丈夫ですけど、小道具の上で寝ちゃったりします。でも、気をつけないと危ないですね(笑)。

――後輩芸人さんたちも遊びに来ましたか?

ブルゾン(ちえみ)や、この本にも登場していますが、猫好きのハライチの岩井(勇気)が遊びに来ました。

――猫たちのお世話は大変ではないですか?

早朝にテンションが上がってドタバタ部屋を走り回るし、顔を踏まれたりします。雷ちゃんは僕が寝ている時に、遊んでほしくて足にまとわりついてきます。トイレを掃除したり、ごはんをあげたり大変だけど、猫と暮らすのは夢だったので楽しいです。

撮影:内海裕之

――2匹の性格は?

雷ちゃんは甘えん坊。風ちゃんはおてんばでツンデレな性格です。

――将来のパートナーを選ぶとしたら、猫好きがいいですか?

やっぱり猫好きな人がいいですね。

空前絶後の「ふうちゃんらいちゃんねる」

――ユーチューブで「ふうちゃんらいちゃんねる」を開設し、動画を投稿しているそうですね。

ユーチューブは、お金もうけではなく、チャリティーが目的です。まだチャンネルの登録者数は10万人ぐらいですが、広告の収益は必要経費を除く全てを保護猫団体さんや動物保護団体さんに寄付します。

――動物番組への出演など、猫関連の仕事も増えて、まさに「招き猫」ですね。

うれしいですね。家に猫を見に来てくれるロケとか、こういった取材もそうですし、ラジオ番組の出演もあります。

――今後チャレンジしてみたいことは?

猫たちのためにもがんばりたいですが、サンシャイン池崎としてはあまりおしゃべりをするイメージはないと思いますし、叫んでいるイメージが強いので(笑)、ラジオ番組で普通にしゃべって、自分の言葉で発信したいです。ユーチューブも始めたばかりなので、これらを続けていきたいですね。SNSでどんどん発信して、みなさんにもっと保護猫やボランティアのことを知ってほしいですね。

――本書でどんなことを伝えたいですか?

僕の約1年間の猫ライフのほかに、猫の保護活動について詳しく書いてあります。猫を飼うのを迷っている人にぜひ、読んでほしいです。猫を飼う前の準備などがわかります。漢字にふりがながついているので、子供さんにもわかりやすいと思います。小さいうちから保護猫のことを知ってもらえればうれしいですね。約20年間、猫の一生を預かるわけですから、大切にしてほしいです。
(取材/撮影:メディア局編集部・遠山留美)

サンシャイン池崎(さんしゃいん・いけざき)
お笑いタレント

 1981年10月9日生まれ、鹿児島県出身。 2007年デビュー。「おはスタ」(テレビ東京系)、「基礎英語0」(NHKラジオ第2)など、バラエティー番組などを中心に活躍中。2019年8月9日、初のエッセー本「空前絶後の保護猫ライフ! 池崎の家編」(宝島社)を出版。

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