食卓に彩りをプラス おしゃれな“ふるさと”の器

かしこく! ふるさと納税vol.1

大分県臼杵市「〔臼杵焼〕白磁輪花 箸置き(4個セット)」  寄付金額 5000円以上

ふるさとや応援したい自治体に寄付ができる「ふるさと納税」。これから始めてみようと考えている人も多いのではないでしょうか。今年は法改正で返礼品が「寄付額の3割以下の地場産品」に限定されるなど、何かと話題もありました。ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」の担当者が、働く女性におすすめしたい返礼品を紹介していきます。

初回のテーマは「器」。つい食卓に並べたくなるデザインに職人の技が光る、おしゃれな食器をご紹介します。

 大分県の幻の焼き物「臼杵焼」を現代風に復刻

大分県の東南部にある臼杵うすき市には、幻の焼き物「臼杵焼」の歴史があります。江戸時代後期に、ほんの十数年だけ作られた焼き物です。それが数年前、現代風にアレンジされて復刻したのです。

宇佐美裕之さん

和菓子をモチーフにしたという箸置きは、モダンな雰囲気がたまらなくかわいいですね。
復活させたのは、陶芸家で料理人でもある宇佐美うさみ裕之ひろゆきさん。同じく陶芸家の藥師寺やくしじ和夫かずおさんとともに、4年ほど前から「臼杵焼復興プロジェクト」に取り組んでいます。

臼杵焼がふるさと納税の返礼品となって以来、全国から申し込みが増えて驚いているという宇佐美さん。今後は職人の育成にも力を入れ、これまで以上に臼杵焼を全国にPRしていきたいと意気込んでいます。

返礼品には、ほかにも小鉢や平皿などがあります。

職人さんたちの苦労や地域への思いを知った上で食器を手にすると、日常を丁寧に過ごしたくなりますね。

 沖縄の海や魚がモチーフの爽やかな「琉球ガラス」

沖縄県うるま市「【琉球ガラス】マンゴー・丸口ロックグラス(ペア)」 寄付金額2万7000円以上

琉球ガラスとは、沖縄本島を中心に生産されているガラス工芸品のこと。多くは、高熱で溶かしたガラスを吹き竿ざおに巻き取り、息を吹き込んで成形する「吹きガラス」です。

ガラスの中央が膨らんでいるデザインのため、手に収まりやすく、触り心地も滑らかです。

松田英吉さん

グラスを手掛けるのは、「琉球ガラス たくみ工房」(うるま市石川伊波)のガラス職人・松田英吉さん。沖縄で育んだ感性を生かし、沖縄の海や魚といった自然をモチーフにした作品を作り続けています。

この工房では、返礼品として「吹きガラス体験」も選べます。モノを受け取るだけでなく、実際に足を運んで職人さんと触れ合い、自分だけの食器を作ってみるのもいいかもしれません。

岐阜県産のスギとヒノキを使った、食卓を華やかにするフードプレート

岐阜県中津川市 「tonono フードプレート konami Lナチュラル」  寄付金額2万円以上

続いて紹介するのは、岐阜県中津川市の木製フードプレート。地域の木材だけを使い、独自の技術で作り上げたお皿です。

内木木工所(中津川市付知町)が手掛けるブランド「tonono」の商品で、ブランド名は、県南東部に広がる東濃地方の地名に由来しています。東濃地方は古くから林業が盛んな地域。現在も、伊勢神宮の式年遷宮のときには、この地域の木が、御神木として使われているそうです。

波のような素材にも秘密が。ヒノキやスギなどの針葉樹は、板を薄くすると反ってしまいます。ウェーブ状に切断して継ぎ合わせることで、その反りを抑えることができるのです。

全国には、紹介した3品以外にも優れた技術を生かした工芸品がたくさんあります。そういった日本の技を知ることができるのも、ふるさと納税の楽しみの一つ。ぜひ探してみてくださいね。

法改正の注意点

最後に、今年行われた法改正の三つのポイントと、改正の背景についてご説明します。

〈法改正で変わった三つのポイント〉
1.返礼品の返礼割合は3割以内
2.返礼品はその地域の地元の産品に限る
3.総務大臣の指定を受けた自治体だけが控除対象に

〈なぜ法改正が行われたの?〉
ふるさと納税は地域を応援するための寄付です。それに対する感謝の気持ちとして、自治体は返礼品を提供しています。しかし近年、寄付を集めるために返礼品を巡って過度な競争が生まれ、地域とは無関係の品を提供するケースなどが目立つようになりました。

事態を改善しようと、総務省は再三、自治体に返礼品に関する通知を出してきました。多くの自治体が通知に従う中、従わない一部の自治体に寄付が集中してしまうようになったのです。そこで、総務省が地方税法の改正を行うことになりました。

一定のルールが定められたことで、これまであまり知られていなかった、その地域ならではの逸品や、地域の創意工夫が詰まった品への注目が期待されています。

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藤井 楓(ふじい・かえで)

国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する、(株)トラストバンク所属。長野市出身。地域に貢献したいという想いから入社し、現在は、ふるさと納税を通して各自治体の目標達成をサポートする地域リレーション部の統括を行う。最近のトピックは、岩手県西和賀町で「本物のわらび餅」を食べて感動したこと。