暑すぎるパリ 人気のかき氷はどんな味?

パリ駐在日記

日本でも報道されていましたが、7月下旬にパリの気温が42.6℃に達し、これまでの最高気温の記録を更新しました。夏のセーヌ河岸は、パラソルやデッキチェアが設置され、自由に利用できる人工ビーチ「プラージュ」(砂浜は2年前からありません)としてにぎわうのですが、さすがにこの日は、ほとんど人が見られませんでした。

最高気温を記録した日のプラージュ。人はまばらです

通常、この時期のパリの気温は20℃から30℃前後です。湿度も低く過ごしやすいので、エアコンがあまり普及していません。しかし、年に何日か、30℃後半に達する日があります。人々は、そういう日はカフェ、図書館、デパートなどで涼むか、涼しい朝に部屋の換気をしたあと、窓を締め切って日が当たらないように暗くして過ごします。

連日の暑さの中、アイスクリームショップの前には行列ができ、カフェではスムージーを飲んでいる光景が多く見られます。そして最近は、日本の夏の風物詩「かき氷」を街で見かけるようになりました。パリには、和菓子の「とらや」をはじめ、日本のお店がたくさんあり、日本人が経営するカフェなどでは、かき氷を出すところもあります。

しかし、モンパルナスの近くの住宅街にあり、地元の人に愛されているカフェ「Hexagone Café」でもフランス風「kakigori」を提供していると聞き、行ってきました。

Hexagone Café

私が頼んだのは、あんず(アブリコ)のかき氷(9ユーロ)。大ぶりな器に盛られた氷に、砂糖を使ったシロップではなく、濃厚なあんずソースがかかっていました。

le kakigori abricot(あんずのかき氷)

氷→あんずソース→練乳→果実を何層にも重ねる工程を繰り返し、山のてっぺんにも果実をあしらったその見た目は、かき氷というよりも、いかにもフランスのスイーツという感じ。食べてみると、見た目ほど甘くなく、サクサクした食感は日本のかき氷と同じでした。口の中から頭にキーンとくる感覚を久しぶりに体験しました。

店員が慣れた手つきでかき氷機を扱うのを見ていると、かき氷がパリでも夏の風物詩になりつつあるのだな、と感じます。

かき氷機は日本製「初雪」

この日は、私のほかにお客さんが数組いましたが、かき氷はこのカフェの名物のようで、ほとんどの人が注文していました。もちろんコーヒーの種類も豊富で、店内を包むコーヒーの芳醇ほうじゅんな香りの中で、かき氷を堪能しました。

(取材・文⁄広告局パリ駐在 阿部泰三)

Hexagone Café

121 Rue du Château, 75014 Paris

http://www.hexagone-cafe.fr/