夏休みの子ども スケジュールを把握して不審者対策も忘れずに

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日々の予定を可視化 

夏休みは昼間に一人で留守番をしたり、友人と遊びに出かけたり、学校のある日とは異なる過ごし方をする子どもも多い。安心・安全のために、親子で家庭内のルールや対策を話し合っておきたい。

小学4年の男児を育てる東京都内の女性会社員(45)は、「昨年までは夏休みは朝から学童保育に通っていたけど、今年は定員オーバーで通えなくなった。塾に行く日もあるけど、一人で留守番する時間も増えそう」と話す。不審な電話がかかってこないかなど、不安も多いという。

NPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」(東京)の理事長を務める宮田美恵子さんは、「夏休みは子どもの過ごし方が日によって違うことが多いので、学童保育や習い事の行き帰りなど、子どものスケジュールを一日ごとに細かく書き出してみることが大切」と指摘する。

その中で、「子どもが一人になる時間帯」を赤く塗るなどして可視化し、夫婦、親子間で共有する。まずは、なるべく一人にさせずにすむように、対策を考える。外出中は一人でいるところを狙われ、車やトイレに連れ込まれるなどの危険があるからだ。人通りの多い、明るい道を選んで歩くようにすることも話し合っておきたい。

留守番や一人で帰宅時の不審者対策は入念に

自宅で子どもが一人で留守番をするときには、不審者の侵入に十分注意する。

玄関や窓は全て施錠し、留守番に不慣れな場合はインターホンが鳴っても応対しないよう伝えよう。宅配便の配達員や警察官、消防士などを装って侵入しようとした例もあるからだ。

セコムIS研究所主務研究員の舟生ふにゅう岳夫さんは、「電話もなるべく出ないようにしたい。もし出てしまったら、『親が手が離せないので後からかけ直してください』などと言い、一人で留守番していることを相手に悟られないように」とアドバイスする。学年が上がり留守番に慣れてきたら、ドアのチェーンをかけたまま応対するといった大人が不在時の対応の仕方も徐々に教えるとよい。

外出先から一人で帰宅する時は、マンションの入り口やエレベーターに、一緒に侵入されないよう気をつける。鍵を開ける前に周囲を見て、こちらをじっと見ていたり、ずっと同じ場所に立っていたりと、様子がおかしい人がいないか確認する。「いやだなと思ったら友だちの家に避難するよう伝えておくといい」と舟生さん。鍵を開ける時にもたつかないよう、事前に練習をしてもよい。

セコムでは、留守番時や不審者への対応などをクイズ形式で解説した「ぼうはんクイズ」を、同社のサイト「子どもの安全ブログ」 で公開しており、親子で楽しみながら学べる。

セコムの「ぼうはんクイズ」では、一人で留守番中にインターホンが鳴ったり、窓が開いていたりした時の対応を尋ねる問題が載っている

おかしなことがあったら大人に報告

そのほか、外出時は帰宅時間や行き先、誰と何をするかということを、口頭でもメモでもメールでもよいので、必ず伝えるように習慣づける。

「一緒に行こう」と声をかけられたり、後をつけられたりして、おかしいと感じた場合は、必ず保護者など大人に言うように話しておく。

子どもがルールを守らなかった時、「頭ごなしに叱ると、子どもが隠したりうそをついたりすることもある。なぜ守れなかったのかを尋ね、親は耳を傾けて」と、日本こどもの安全教育総合研究所の宮田さんは助言する。

不安に思ったり、約束を守れなかったりした時など、その都度、次はどうしたらいいか親子で話し合うことが重要だという。

<子どもの安全対策のポイント>
・子どもの一日の予定を書き出して家族で共有し、一人になる時間をなるべくなくす
・留守番の時は、玄関や窓を全て施錠し、電話やインターホンが鳴っても出ない
・外出時は、帰宅時間や行き先などを必ず親に伝える
・約束を守らなかった時は、子どもの言い分を聞き、親子で改善策を話し合う
(宮田さん、舟生さんの話を基に作成)