「掃除も料理もしない」は実現できる!?「ゼロ家事」のすすめ

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仕事や子育てに追われて毎日へとへと。掃除や洗濯、片づけがなくなったらどんなに楽だろう――。そんな想像をしたことはないでしょうか。家事の効率化に役立つノウハウ「知的家事」を考案した本間朝子さんが、自分で手掛ける家事を限りなく減らす方法を紹介した書籍「ゼロ家事」(大和書房)を出版しました。「一生のうちで2万時間とも言われる家事時間をゼロにしよう」と呼びかける本間さん。果たして「ゼロ家事」は可能なのでしょうか。本間さんに話を聞きました

「家事を効率的に」はビジネス書からヒント

「知的家事プロデューサー」として、家事の時短に役立つ最新の家電や家事代行サービスなどを研究している本間さん。以前はOLとして働いていました。専業主婦の母親の元に育ち、家事を覚えないまま結婚。「残業が多い仕事だったので、家事と仕事の両立が大変でした」と振り返ります。

ちょっとしたお掃除道具はチェストの一番上の引き出しに。「見えないので生活感が出ないし、出しやすいので電話をしながら空いている手で取りだして掃除することができます」

仕事に関連したビジネス書を読むうちに、工場などの効率的な動線や物の配置を家事に取り入れたらいいのではと考え、家事プロデューサーに転身しました。

「ていねいな家事」に苦しまない!

家事時間をゼロにするには、本間さんは「意識を変えることが必要」と言います。家事については、どこか「手間をかけて丁寧にするもの」「お金をかけず節約すべし」といった考えが残っています。しかし、最新家電や家事代行サービスは決して値段は安くはありません。

本間さんは、「家事は手間を省いてはいけない、お金をあまりかけちゃいけないという気持ちが、多くの人を苦しめている」と指摘します。そうした気持ちを捨てきれずに、家事や子育てを一人で背負い込んで、今までのポジションを手放したり、仕事をやめざるを得なくなったりした女性を、本間さんはたくさん見てきたそうです。

「家事の負担をお金で減らし、仕事をそのまま続けることで、生涯所得が増えます。家電や家事代行の費用は“投資”。今だけでなく長い目で見ることが大切です」

お掃除ロボット「ブラーバジェット240」(アイロボット)。自動で水を出しながら拭いてくれるのでフローリングがメーンの人におすすめ

家事代行サービスの利用は社会貢献?

家事代行サービスに対しては、見ず知らずの他人を家に入れることに抵抗感があって、なかなか利用に踏み切れないという人も少なくありません。

本間さんは「家事代行サービスを利用すれば、新たな雇用が生まれます。『育児などをしながら少しでも収入を得たい』と考えている人の仕事になる。自分自身が楽になるだけでなく、これは社会貢献の一つなのです」と強調します。

家事シェアストレスから解放される

家事の負担を減らすには、夫やパートナーに手伝ってもらう「家事シェア」という方法もあります。しかし、本間さんは「国やメディアがPRする『家事シェアすべし』という考え方に苦しんでいる女性もいます」と指摘します。彼女たちには、「夫が手伝ってくれない」「夫の仕事が忙しくて、頼みたいけど家にいない」という厳しい現実があるからです。

本間さんは「家電や家事代行で、家事をゼロにすれば、そもそもシェアする必要はありません。無用な“家事シェアストレス”をなくせます」と話します。

まずは自分が苦手な家事をゼロにしよう

では、自分が負担する家事を減らしていって、やがてゼロにするには、何から始めればいいのでしょうか。本間さんは「自分が苦手な家事をゼロにすることから始めてみてください」とアドバイスします。掃除機をかけるのが負担な人はロボット掃除機を購入する、片づけが苦手な人は家事代行サービスを利用するなどして、自分でやりたくないことを任せるといいそう。

お金をかけて楽をすることに対して罪悪感が生まれるかもしれませんが、「家電や家事代行に任せることで空いた時間に、凝った料理を作ってみるとか、窓ガラスをピカピカにするなど、自分が好きな家事を丁寧にすることもできます。人は、自分が暮らす空間が整っていると自尊心が高まると言われています。空いた時間は生活が豊かになるようなことに使うといいですよ」と教えてくれました。

情報収集も時間がかかる

本間さんは「テレビで新しいサービスや家電などが紹介されていても、働いていると忙しくて見る暇がないですよね。情報収集にも意外と時間がかかります。『ゼロ家事』には、最新の調理家電やサービスなどがずらりと紹介されているので、カタログのような意味合いで使ってもらえたら」と言います。

キッチンに置いたスマートスピーカー。「買い物リストにパンを入れて」と音声入力すれば、買い忘れを防ぐことができます

例えば、最新のAI調理家電。「これまでも手間いらずの自動調理鍋はありましたが、最近人気のものは、食材と調味料を入れるだけ。火加減の調整もしてくれるので、本当に放っておくだけでOKなんです」。 

調理を出来るだけ家電に任せたい人は、食材と調味料を入れておけば、かき混ぜまでやってくれる「ヘルシオ ホットクック KN-HW24E」(シャープ)、朝に仕込んでおくのが苦手で、帰宅してからその時に食べたいものを作りたいという人には、圧力調理で短時間で料理ができる「ティファール クックフォーミー エクスプレス」(グループセブ ジャパン)がおすすめだそう。

家電と代行サービスを組み合わせる

家事代行サービスも、頼み方や値段などが紹介されています。「ゼロ家事に近づけるには、AI家電だけ、家事代行サービスだけを取り入れるのではなく、『洗濯と乾燥は洗濯乾燥機、たたむのは家事代行サービス』『床掃除はロボット掃除機、水回りの掃除は家事代行サービス』というように組み合わせるのもオススメ」

日常的な家事はもちろんのこと、イレギュラーな家事を代行サービスに頼むのもアリだそう。「週末のホームパーティーの前に代行スタッフに来てもらい、部屋の片づけをしてもらう、子供の友達が泊まりに来た後にシーツの洗濯や布団の片づけをしてもらうなど、一人でやるには大変だと思うことを手伝ってもらえたら、自分のやりたいことがもっとできるようになりますよ」と本間さんはアドバイスします。

ゼロは希望の数字

ほかにも「ゼロ家事」には、1本で味付けが済む調味料や、汚れを落とすだけではなく、つきにくくして掃除の回数を減らしてくれる洗剤など、様々な商品やサービスが紹介されています。

本間さんは「『ゼロ』というのは希望の数字。ホントにゼロにならなくても、様々な方法を知ってもらって10でも20でも家事時間を減らしてもらえたら。家事時間が減れば、その分、仕事に打ち込んだり、自分がやりたいことをしたりする時間も生まれます。ぜひ、自分にぴったりの方法を見つけてください」と話していました。
(取材/メディア局編集部 山口千尋)

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