冷蔵庫にマグネットシート広告貼っていますか? リメイクで有効活用する人も

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「水漏れ 24時間365日対応」「電話1本で駆けつけます」など、業者の宣伝文句と電話番号がプリントされた「マグネットシート広告」。郵便受けに投函され、いざというときは便利かも……と思って、1枚や2枚、冷蔵庫にペタッと貼っているご家庭も多いのでは?読売新聞の掲示板「発言小町」には、この広告の意外な活用法が寄せられています。「マグネットシート広告」を収集し、ユニークな名前を提唱している、みうらじゅんさんに話を聞きました。

トピ主の「パッカ~ン」さんは、「マグネットシート広告」を郵便受けで見つけるたびに処分してきました。広告の対象が限られ過ぎている気がするし、かなりの頻度で投函されていて無駄では……という気持ちもあって、発言小町で「皆さんは利用されていらっしゃいますか?」と疑問を投げかけました。 この投稿に、様々な反響がありました。

「実家の蛇口がぽろっと取れてしまったときに、冷蔵庫の側面に親が貼っていたマグネット広告の会社に連絡をして対応してもらいました」(「都市伝説」さん)のように実際に役立ったという人もいました。

一方で、処分方法に迷うという声も。

「数えたら19枚有りました。あっ別に集めてませんよ!何ゴミかがよく判らなくて溜まっちゃっただけです」(「アラカン専業主婦」さん)。 1枚や2枚なら、いざというときのために冷蔵庫に貼るものの、同工異曲の広告が定期的に何枚も入ってくるため、捨て方に困る人もいるようです。

なぜ、マグネットシート広告がはやったのか

そもそも、なぜマグネットシート広告がはやったのでしょうか?

 「だいたい(広告は)水道修理やガス会社ですよね。『普段は全く使わないけど、いざという時にすぐかけつけてほしい』という職種」と分析するのは、「オルタネイト」さん。

「kero」さんも、「どこかの水道業者が配ってみたところ冷蔵庫などに貼っておけるので(昭和でしたし使えるマグネットを捨てる人も少なかったらしい)いざというときに、それを見て連絡してくる人が多く、業績がかなり上がったらしいですね。で、それを見て追随する業者が多くなり……」と、懐かしの昭和の流行だったと振り返ります。

ところが、最近の冷蔵庫の扉には鏡面仕上げになっている物など、マグネットを貼れない物も登場しています。使わないマグネットシート広告は、いったいどのように再利用されているのでしょうか気になります。 冷蔵庫に貼れなくても、多くのマンションの玄関の扉は鉄製なので、マグネットがくっ付きます。

「東京者さ」さんは、「玄関ドアに貼って、忘れちゃいけないプリントを貼るのに使っています。ドアののぞき穴が苦手なので上から貼って(目隠しにも)」と書き込みました。

しおりや福笑いにリメイク

マグネットシート広告。実は、お湯や水に浸しておくと、広告部分はきれいにはがせるそうです。わざわざ手間をかけてでも、オリジナルのマグネットを作るという人はいます。

「作りました」さんは、広告部分を剥がしたあとに、上から布やマスキングテープを貼ってデコレーションしました。これを「あちこちに本を置いて読書するので、便利に使っています」とコメントしました。本のしおりにしているようですね。

同様に、手軽な子どものおもちゃとして有効活用している人もいます。「マグネットはハサミで簡単に切れるので、いろんな形の目や眉、鼻、口、ホクロ、カツラ、耳などを作って、マグネットの広告面にアクリル絵の具で色を付けて乾かす。たったそれだけで福笑いのパーツができます。他に、羊や馬、アヒル、鳥、花、井戸、太陽、月、星、ロケット、気球など、思いつく限りのものを広告が手に入ったらちまちまと作って、子どもたちに好きに貼って遊んでもらってます」。(「おばちゃん教員」さん)

ほかにも「好きなシールを貼ってはさみで切り抜き、キャラクターマグネットにして楽しんでいます」(「テナガエビ」さん)という人も。

マンションの住人がアート作品に

「ぺたぺた」さんが以前住んでいたマンションでは、「誰かがエレベーターの壁にペタッと貼ったのがきっかけで他の住民もタイルのようにエレベーター内に貼るようになり、誰かが業者ごとに分類して並べたり、柄にしたりとひとしきり遊んだ後、定期的に管理人が撤去。また誰かが貼り始めるというのを繰り返していました」とつづりました。

「ついったらーおばば」さんからは、「子どもが、マスキングテープやきれいな折り紙貼ったり手芸パーツつけたりしてオリジナルマグネット作ってましたよ。自分の部屋の勉強机とかにペタペタ貼ってました。プリント挟んでもすぐ落ちちゃうんですけどね。で、最近ツイッターで見かけたのがマンションの集合ポストの近くの金属の扉で、『誰がはじめたのかわかんない』って感じで顔などを共同制作してました。なんか一体感が良いですね」と、驚きの報告がありました。

令和時代に“冷マ”を愛でる

みうらじゅんさん(左)とオリジナル“冷マ”の一部 写真提供:みうらじゅん事務所

ユニークなグッズのコレクターとしても知られる、イラストレーターでエッセイストのみうらじゅんさんは、冷蔵庫に貼るマグネットシート広告を“冷マ”と名付け、「ワイドナショー」(フジテレビ系)の番組内や、著書「マイ遺品セレクション」(文芸春秋)で“冷マ”を集めることが「マイブーム」であることを明かし、“冷マ”の魅力を語り話題になりました。みうらさんは、自身の展覧会でコレクションを展示したり、オリジナル“冷マ”も作成するほど、“冷マ”愛にあふれています。そこでみうらさんに“冷マ”の魅力についてコメントをいただきました。

みうらじゅんさん…「“冷マ”アートのよう」

「みうらじゅんフェス」に展示されている“冷マ” 写真提供:みうらじゅん事務所

「僕が名付けた“冷マ”とは、冷蔵庫にくっ付ける販売促進用(PR)のマグネットのこと。かといって“冷マ”は冷蔵庫以外でも、金属製のものであればくっ付けることが出来ます。例えば、ポストだったらその呼び名は“ポスマ”ということになり、ドアであれば“ドマ”と変化します。納屋なら“納マ”ですね。 僕は今、富山市民プラザで『みうらじゅんフェス! マイブームの全貌展 MJ’s FES in 富山(9月1日まで)』という展覧会を開催しており、会場の一画に冷蔵庫を4台置き、その金属面にびっちり“冷マ”をくっ付けて展示しています」

「それはもう、現代アートのようです。僕からは何もオススメする活用法はありませんが、“冷マ”を使って文字やちょっとした絵を完成するというアイデアはありますね。しかし、“冷マ”があくまでPR用のマグネットで、磁力があまり強力ではないので、そのうち落下してしまうでしょう。そこに物のあわれを感じずにはいられません。一時期“ドマ”にしていたことがあって、悪霊が入り込まないお札のような役目を担っていました。何であれ、物は大切にしたいものです」

みうらさんのように、集めて楽しむという方法もありますが、日本ならではの“もったいない精神”で有効活用してみては?(メディア局編集部・遠山留美)

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マグネットシート広告

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